
6年目となる「ハンダ・オペラ・オン・シドニー・ハーバー」は再びの『カルメン』

ハンダ・オペラ・オン・シドニー・ハーバーが、今年も開催中です。ハンダ・オペラ・オン・シドニー・ハーバーは、深見東州先生が会長をされている世界芸術文化振興協会、そしてオーストラリア州政府が支援する野外の水上オペラ公演です。
2012年から始まり、今年で6回目の公演になります。シドニー湾に突き出すように、特設水上ステージをこのために製作します。
この写真は、今年の演目であるカルメンのためのステージを作っているところですね。
Construction is underway for Handa Opera on Sydney Harbour. Carmen opens Friday https://t.co/dnjlndPsTK Pics: Hamilton Lund @OperaAustralia pic.twitter.com/1HXvCAc6At
— City of Sydney (@cityofsydney) March 20, 2017
完成すると、このような感じです。こうやって毎年大掛かりな公演が、この時期に約一月間開催されます。

花火もステージをある日は、毎回上がるようです。

今オーストラリアでは、秋が深まっていく季節になるかと思いますが、野外ですので防寒対策と、雨が急に降っても対応できるよう、ポンチョも用意されているようです。傘を公演中に使うことはできないようですから。

また、このハンダ・オペラ・オン・シドニー・ハーバーでは、ディナーをいただくこともできます。メニューも演目に合わせ、舞台となるお国柄を生かした料理が毎年出されるそうです。
抜群のロケーションでのディナーになりますね。シドニー湾の素晴らしい眺めを見ながらの食事は、料理の味を一層引き立ててくれるでしょう。

ではここで、過去の第1回目からのステージから、写真で紹介していきたいと思います。
まず2012年、記念すぺき第1回目の公演は、ヴェルディの『椿姫』(ラ・トラヴィアータ)でした。

巨大なシャンデリアが用意され、クレーンで吊るされていました。野外ステージだからできる演出でしょう。

2013年、第2回目は『カルメン』が上演されました。

ミュージカルのような華やかなステージが展開され、妖艶な踊りも観ることができたようです。


2014年、第3回目は『蝶々夫人』(マダム・バタフライ)の上演です。

月や太陽など、大掛かりなセットも用意され、日本らしい竹林の景色も観られます。


そして、蝶々夫人役の一人に、二期会のソプラノ歌手大村博美さんが出演したことで、日本でも話題になりました。
また、何と言ってもこの公演によって、オーストラリアのみならず、世界的に高い評価を受ける野外オペラになってきたようです。期間中は、連日3000人が観にきたそうです。
神社の鳥居まで登場していました。

2015年、第4回目は『アイーダ』が上演されます。

巨大なエジプト女王の顔のセットが、強烈に目を引きます。バックのシドニー湾の光景と相まって、異次元の空間を演出しています。
このアイーダは、野外公演では最も上演されているオペラなのだそうです。スペクタルなところが野外に馴染む気がします。


それから、この時は、深見東州先生もオーストラリアに行かれていたようです。当時のオーストラリアのアボット首相夫妻とも会われていました。
後ろに写っている人物は、オペラ・オーストラリアの芸術監督であり、深見東州先生が設立されたオーストラリアIFAC会長にも就任しているリンドン・テラチーニ氏です。
Opera on Sydney Harbour's multi-million dollar donor Dr Handa with @TonyAbbottMHR at Aida last Fri @OperaAustralia pic.twitter.com/kLUuBtCSLe
— Andrew Taylor (@smh_andrew) April 23, 2015
昨年2016年、第5回目はプッチーニの『トゥーランドット』が上演されました。

この『トゥーランドット』も、かなりスペクタルなオペラと言えるかもしれません。やはり野外オペラとして、アイーダの次に多く上演されるようです。ドラゴンが火を吹いています。


パヴァロッティが歌うアリア『誰も寝てはならぬ』(Nessun dorma)が非常に有名な『トゥーランドット』ですが、最近は深見東州先生もこの曲をよく歌われています。
Turandot on Sydney Harbour – the 2016 Handa Opera on Sydney Harbour production, is coming to cinemas on 15 Sep! pic.twitter.com/PmKKtXtr6z
— CinemaLive (@CinemaLiveInfo) May 18, 2016
そして今年2017年の舞台は、1回目のパリからスペイン、日本、エジプト、中国と続いてきて、再びスペインに戻ってきました。ビゼーの『カルメン』が、4年ぶりに上演されています。

舞台はスペインですが、フランス語による有名な曲が満載のオペラです。二度目の公演ということで、やはり圧倒的に人気が高いオペラなのでしょうか。ハバネラや闘牛士の歌など、オペラファンではなくとも誰でも聞いたことがある歌が沢山あります。


とても入り組んでいるシドニー湾内ですが、特設ステージの位置を見ると、絶妙の場所に設営されています。
この位置からだと、ハーバーブリッジを背景にシドニー・オペラハウスが重なるように見える絶好のポイントになるはずですね。

ハンダ・オペラ・オン・シドニー・ハーバーについては、過去に書いた記事もあるので参考までにどうぞ。

