
ワールドメイトに対し霊感商法大手という誤報

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週刊報道サイトのワールドメイトに関する記事を参考にしながら今回も書きます。これまで二つの記事を書き、これで3回目です。ここからが興味深い内容になります。
過去2回の記事では、政治献金の誤表や、謎のカルトポイントなど、日刊カルト新聞の記事に対する感想と意見が主でした。


今回はそこからネットにおいてどのように波及していったのか、その問題について書くことにします。
政党批判のために利用されたワールドメイト
それでは週刊報道サイトから、その3の内容の一部を引用します。記事のタイトルは以下のようになっています。
やや日刊カルト新聞総裁藤倉善郎飛ばし記事劇場開演 その3 やや日刊カルト新聞(代表:藤倉善郎)の裏付けのない飛ばし記事で風評被害が拡大中!まさかの「霊感商法大手」との誤報にまで発展か?ワールドメイトを「霊感商法大手」と位置づける根拠はどこにもなく、これまで、一度も刑事事件を起こしていなかった!(令和4年10月10日)http://hodotokushu.net/kaiin/kiji20221010l.html
まず記事の最初の部分で、日刊カルト新聞作成の誤表を信じたツイッターの住人たちが、どのような内容を呟いているのかをいくつか挙げています。それが以下のツイートで、それに対するコメントも紹介します。
自分達も統一教会と関係あったのによくこんな他人事みたいな事言えますね。
— 水月 (@sui72381132) August 13, 2022
そもそも立憲さんも立正佼成会やワールドメイトとはズブズブで色々支援してもらってるのにそこは全く触れようとしないの露骨すぎるでしょ。
立憲民主党様は宗教とズブズブでも許されるというお考えなのですね。凄えな… https://t.co/iwwjJOGrZQ pic.twitter.com/oKi8lUfOJI
→これは、「ワールドメイトから立憲民主党への寄付は0円」が真実なのに、やや日刊カルト新聞(代表:藤倉善郎)の「寄付が1億960万円」との飛ばしの誤報を信じてしまっている典型のツイートである。
原発デマの紀藤弁護士は、自民党議員と統一教会にばかりテレビで言ってますが、宗教法人ワールドメイトの被害者弁護もしているのに、なぜかワールドメイトと政党の繋がりについてはテレビで言わない。ワールドメイトが宗教法人として認可されたのは民主党政権時。立憲民主党への政治献金額が凄い。 pic.twitter.com/zkcbcfYJxl— Deep sea (@NwFle6q9vQTXb4q) August 11, 2022
→これも、「ワールドメイトから立憲民主党への寄付は0円」が真実なのに、やや日刊カルト新聞(代表:藤倉善郎)の「寄付が1億960万円」との飛ばしの誤報を信じてしまい、自民シンパである保守の人びとの中で、立憲民主を叩いて自民を擁護したいという意図が推認されてくる。
なお、取材を進める中で、神道系であるワールドメイトは、実際には保守であり、故鳩山邦夫がワールドメイトの深見東州に会う前に、念のため3つの公安へ深見東州の身体検査を依頼したところ、「ワールドメイトも深見東州も全く問題なし」と返事を得た上で、「深見東州の思想は神道で保守なので、邦夫先生とも合うでしょう」と言われたという話を得たので申し添えしておく。
霊感商法で急成長中のワールドメイトとズブズブの立憲民主党
— Yonaoshi (@yonaoshi) August 22, 2022
これはいいんですか?#霊感商法 #立憲民主党 pic.twitter.com/QPSgZhy2uw
→このツイートした者は、全く自らで情報を得ることはせずに、ネット上の情報だけで記載しているのであろう。
このような内容のツイートは他にもたくさんありました。また、ユーチューバーが、ご丁寧に動画にしているものも見られます。
前回も少し触れましたが、これらのデマを投稿し、拡散している人たちは、大半がワールドメイトのことをよく知らない人たちであることも特徴です。
なぜ根拠もなく、自分で詳しく調べようともせずに、このような批判的な内容が書けるのでしょうか。以下は、週間報道サイトの取材にもとずく意見となっています。まずはそれを引用します。
SAPIOの2017年3月号の宗教特集では、日本の7つの宗教「神社本庁、ワールドメイト、生長の家、靖国神社、創価学会、PL教団、幸福の科学」を取り上げて、そのトップにインタビューをしている。
その後も、年に1~2度、ワールドメイトはメディアで取り上げられ、その際に、信者数も取り上げられるが、信者数約8万人から「微増」の程度で、ここ数年以上変化はなく、特に「急成長中」という印象は受けない。また、ワールドメイトが「霊感商法の大手」という言い方もこれまで聞いたことはない。
ただ、取材を進めると、今年の8月中旬頃から突然に言われ始めており、その8月中旬頃からは、既報のやや日刊カルト新聞(代表:藤倉善郎)の飛ばしの「ワールドメイトから立憲民主党への寄付は1億960万円」の誤報の表が引用され始めた頃と一致している。
つまり、やや日刊カルト新聞(代表:藤倉善郎)の飛ばしの「ワールドメイトから立憲民主党への寄付は1億960万円」の誤報の表を信じ込み「立憲民主党とズブズブの宗教を見つけた」
「このワールドメイトという宗教に『霊感商法大手』のレッテルを貼れば、立憲民主党を叩ける」
という図式を作りたいのであろうことが連想されてくる。ただ、その誤報の波はせいぜい9月初旬ほどに衰えた。
それ以降に、まだこれらの誤報を引用しているのは、こうした背景や思惑を知らない、遅れてやってきた付和雷同して自らで情報を得ることを全くしないで、誤報やネット上の情報だけを鵜呑みにしている者たちだけと言えるであろう。
インターネット上に残り続けるデマ情報に対して
この記事を最初に読んだときは、正直なところガッカリでした。ワールドメイトへ批判的なことを書いていた人たちの多くが、ワールドメイトのことを何も知らず、単に立憲民主党への批判、皮肉を言うためだけにワールドメイトをダシに使っていたことがわかったからです。
今も立憲民主党とその支持者の一部は、安倍元首相暗殺の件では山上容疑者よりも、統一教会と関係が深かったとして自民党を盛んに批判しています。
それに対抗するために主に自民党支持者らが、立憲民主党へのブーメランにしてやれとばかりに、ワールドメイトのデマに飛びついたという背景があったわけです。さすがに残念なことです。

インターネットでは、そのような単純なデマが拡散しやすいわけですが、問題はその後です。今回の書き込みがデマということに、果たしてどれくらいの人が気付いたのでしょう?
ここに掲載したツイートはごく一部です。ネット上には似たような内容が大量に残っています。デマだと気が付いたというものは、ほとんど見かけません。
デマのツイートや動画は削除されずに放置され続け、このままネット上に残ってしまうのでしょう。
それだけに、週刊報道サイトのような事実を検証するジャーナリストがいたことは救いでした。それでも一部の人しか読んでいないと思われますので、僕も記事を書き、事実を残しておこうと思います。

次回以降の記事で詳しく書く予定ですが、1990年代前半のワールドメイトにおける、存在しない脱税、存在しないセクハラ、取り下げられた霊感商法裁判のことなどが、まことしやかに、その後のインターネット普及にともなって拡散され続け、今でも一部が残っています。
30年も前の誤情報が、いまだに残り続けるのもネットの怖いところですね。大手メディアは、さすがにそれらを書くことはありませんが。
しかし今回、Twitterや、ユーチューブで、そのような昔のデマ情報に触れているものを見かけました。それを見て信じてしまう人もいるでしょう。
そのため風評被害に遭うワールドメイト会員がいないか心配です。かなり前に、僕もメディアの間違った報道によって、家族との関係がギクシャクし悲しい思いをしたことがありましたので。

今回はメディアが絡んではいませんので、大丈夫だと信じたいですが。
霊感商法大手と位置付ける根拠は見当たらない
ところで週間報道サイトの記事では、紀藤弁護士の著作「決定版マインドコントロール」から以下の一文を引用し、それらが本当の「霊感商法大手」であろうと書いています。
「日本で霊感商法の問題を引き起こしているのは、金額ベースでは統一教会の被害が最大だと考えて差し支えありません。そして残りを、あるときは『明覚寺』が、あるときは『法の華三法行』が、また別のときはあるときは『神世界』が占めるという割合になっています」
「1990年代はじめころの実際の被害額は年に1兆円規模だった可能性があります」
その上で、ワールドメイトに対しては以下のような意見を書いています。
ところで、どんな宗教にもアンチは存在し、時には他宗教が組織的に攻撃するケースもある。
匿名のネット上では、炎上が実は数名によって企図されていた、という事はよくある。誰かが宗教を叩こうとするとき、「霊感商法」とレッテルを貼るのは簡単だ。
ネット上で「被害者がたくさんいる」とか、数時間の相談会に何度も何度も電話して被害数を「水増し」する等の事は、「よくある話」だ。
そんなものでいちいち「あそこは問題のある団体なのか」と信じ込むのは、ある意味でピュアな人であるが、逆説的に言えば、ネット上の風評をすぐに信じ込み、騙されやすい人であるとも言えよう。
ネットの情報は玉石混淆ですが、かなり役に立つ情報を気軽に手に入れることもできます。大手メディアが報道しない真実も多々あると思います。
ネットのおかげで、随分と生活も仕事も趣味も便利になりました。その恩恵を受けてしまうと、もう元には戻れなくなりますね。
インターネットの普及とスマホの活用は、社会にパラダイムシフトをもたらしました。
一方、これまでにはなかった新たな問題も、たくさん出てきました。上に引用した内容も困ったことにその一つと言えますね。

真偽のほどはわかりませんが、ネットの情報を探すと、他宗教からのワールドメイトへの組織的な攻撃の例や証言なども出てきます。
また、こちらは真実として、霊感商法の短時間相談に、ワールドメイトをよく思っていない人たちが呼びかけていて、集中的に電話をしたという事実も暴露されていました。
統一教会に次いで、霊感商法の被害が多いという根も葉もないデマは、それも原因だったのかもしれません。
さらに週間報道サイトから、続いて引用します。
ところが、金額ベースで、長期間にわたり、『霊感商法大手』旧統一教会のように、何百億も何千億も騙されていたという実際の被害が生じている事実があれば、これは話が違ってくる。
組織的に活動するアンチ達も、さすがに、ある宗教の評判を落とすためだけに、何百億も何千億も拠出はできないからだ。
そのため、本当に「霊感商法被害」を起こしている団体かどうかを判断する、もっとも信頼できる指標は、長期間にわたる金額ベースでの実際の被害届の集積であろう。
紀藤正樹弁護士が、トップが『旧統一教会』、その次が『明覚寺』『法の華三法行(福永法源「最高ですか?」)』『神世界』の3団体と書いているのは、肌感覚としても理解できる。しかし、ワールドメイトを「霊感商法大手」と位置づける根拠はどこにも見当たらない。
さらに、この霊感商法トップ4の『旧統一教会』『明覚寺』『法の華三法行』『神世界』の4団体には共通項がある
それは、『旧統一教会』『明覚寺』『法の華三法行』『神世界』の4団体の本体もしくは関連団体が、いずれも大規模な刑事事件を起こしているという点だ。すなわち、真に霊感商法大手の団体ならば、当然、とっくに刑事事件を起こしているはずだ。
しかし、ワールドメイトは、これまで、一度も刑事事件を起こしていない。
この事実は、少しでも宗教問題を取材したことのあるジャーナリストなら、誰でも知っている事である。やや日刊カルト新聞(代表:藤倉善郎)の報道やSNS上で飛び交う悪意に満ちた印象操作を目的とした誤った情報などには、十分な検証をしてから、信ずるかどうかの判断をすることが肝要だ。
信教の自由を守りつつ、問題が起きないようにするには
つけ加えるとワールドメイトは、刑事事件に限らず、民事裁判においても、被害者とする人たちから訴えられ有罪になったことは一度もありません。そもそも訴訟の噂すら聞きません。
ワールドメイト側が、不当な内容を書いたメディアやジャーナリストらを訴えたことはあります。前にも書きましたが、それがなくては、いまだに風評被害につながる内容を、思いのままにかき立てられていたでしょう。
そのような裁判を、被害者からの訴訟と勘違いする人もいるようです。

ここからは余談になりますが、宗教団体も生き残るのは、そう簡単なことではないんだなと思いました。
宗教団体がいくら素晴らしい活動をしていても、メディアも世間も、そんなことにはほとんど関心がありません。
関心がないだけならまだしも、信教の自由に関しても、一部のメディアやジャーナリストはかなり誤解をしており、特に新興宗教に対しては強い偏見を隠そうともしません。
「イワシの頭も信心しだい」という言葉がありますよね。極端にいうなら、イワシの頭をご神体として崇め奉る宗教であっても、信教の自由は保障されていますからね。
イワシだからと馬鹿にすると、信教の自由の侵害に触れる恐れがあります。
極端な例を出したのは、既存宗教の枠にはない行為、少しでも奇抜に見える行為があると、おもしろおかしく報道されたり、怪しげな、詐欺まがいの団体のように印象づけられる傾向を感じるからです。
しかし、宗教には神秘な部分や、一般的な思考では捉えきれないものもあります。犯罪行為や道徳的な見地から見て不適切なものはいけませんが、そうでなければ、そっとしておくべきだと思います。
にもかかわらず日本では、信教の自由への無知からくる批判であっても、当然の権利のように思われている節があります。そのような社会に対し、うまく適合しながら運営するのは、本当に大変だろうなと感じましたね。

現在、問題となっている統一教会のことに少しだけ触れると、やっていることや教えには全く賛同はできません。
ただ、少し気になることがあります。それは、自民党とズブズブだと批判されてますが、福田達夫が何が問題なのかが正直よくわからないと言っていましたよね。
選挙運動の手伝いや、宗教がらみの会合に参加したことが、政教分離の観点から問題になるのであれば、現在の公明党と創価学会の関係はどうなるのかと思いました。
おそらくそのことが念頭にあって、福田達夫は、あのような発言をしたのではないかと想像します。
それから政治家が、統一教会の意を受けて日本の政治を動かしていたのか?
これもかなり疑問で、そんなに権力に食い込んでいたのでしょうか。30年、40年前ならあり得る話かもしれませんが、特に最近はあり得ないように感じます。もう少し調査の進展を待ちたいと思います。
反日的な教義を持つ団体が、日本人による多額の献金を海外に流していることには、正直虫唾が走りました。しかしそれは法律で規制する問題だと思います。
反日的な思想というだけで問題とするなら、信教の自由の侵害につながりかねないと思いました。
一部のメディアや政治家、著名人にも、似たような思想を持つ人もいますからね。
反日的な思想を持つ日本人がいることは残念ですが、思想の自由があるので、それを言っても仕方がありません。
高額な献金については、強制ではなく、信者が進んで献金するのであれば、これをどうするのかです。
どの宗教でも高額な献金をしたいという信者は必ずいますし、その行為は神仏を尊ぶ気持ちから出ている場合が多いと思います。
それを一概にダメとは言えないでしょう。ワールドメイトのように高額な寄付を受け取らないと決めている団体もあると思いますが、今のところ宗教団体側の対応によるのでしょう。
相続した財産、退職金、保険金など、家族や親戚の思惑もありますからね。まとまったお金を多額に献金すると、親族の間で揉める可能性が大きいです。
だからワールドメイトは、そのようなお金を、はじめから受け取らないようにしてきたそうです。
ちなみにワールドメイトの一つの神事は数千円から参加できます。そして参加を推奨しますが強要は一切されません。
できる範囲内で十分にやれるような、細かい配慮も感じています。

それから家庭を貧困に追い込む多額な献金に関しては、教団側のマインドコントロールが指摘されています。
個人的には、大勢の人をマインドコントロールするなんて、まず不可能だと昔から思っています。
強い思い込み程度は誰にでもあると思いますが、それをマインドコントロールと呼ぶのは無理がありますからね。
マインドコントロールが解けたという人もいますが、結局は自分の意思で行い、また止めるのだと思います。
騙されたと思ってショックを受けている人は、何か他のせいにする方が、自分自身のダメージが少なくなると感じて、洗脳されたと思っている気がします。
世の中に詐欺に騙される人はたくさんいますが、マインドコントロールされたとは言いませんからね。
ふつうに判断力と良識があれば、度を超えた献金をすると、家庭や親族間で問題が起きることくらい、わかりそうなものです。
ただし、そのような判断ができない人もいますから、その場合、周りが忠告するしかないのでしょう。
ワールドメイトのように、人道的な対応をしてくれるところなら、大きな問題にならないのでしょうけどね。
国会でも、旧統一教会によってクローズアップされた問題に対して議論がされています。信教の自由を侵すことなく、良い結論へ導かれるよう、見守りたいですね。