
運・不運の正しい原則を知れば、運命も変えることができる

運命、運勢、幸運、不運・・・など、運に関するものの表現は沢山あります。「いや、俺はそんな運だとかは信じないよ、目に見えないものは信じない。自分の努力だけを信じるよ」と言う方も、世の中には多いと思います。
占いでは、人間には幸運期や不運期があるなどと、よく言われます。その真偽はともかく、そのようなものに関心がなくとも、大成した一流のアスリートや経営者などの口からも、「あの時は、運が良かった」「運が味方をしてくれた」などと言う言葉などが時々聞かれます。
最近はイチローのように、「神が降りてきた」とか、清宮選手のように、「野球の神様に愛されるように・・」、あるいは流行語にもなった「神ってる」など、モロな表現も増えました。神ってるとは、ツキがある、運が強い、をも通り越して、神がかってるかのように普通じゃない状態と言う意味でしょう。これも「運」を表す表現の延長上にある言葉なのかもしれません。
と言うことで、目には見えないし、科学的な説明もできませんが、とりあえず「運」と言うものは確かにあるようだ、と言う前提で話を進めたいと思います。

前置きが長くなりましたが、深見東州著「運命とは変えられるものです!」の書評が、夕刊フジに掲載されていましたので、今回はこの本について書いてみようと思います。
まず、この本を読んだ感想を一言で言うならば、生きる元気を与えてくれる本だと思います。生きる勇気といっても良いかと思います。
なかでも、「なぜかわからないけど、どうも自分は運が良くないように思える」「なぜ、こんなにうまくいかないことが次々起きるのか」「努力はしてきたつもりだが、どう対処すれば良いのかわからない」などと言う人にとっては、ダイレクトな救いとなる可能性があります。
僕の場合は別に救いを求めていたわけではありませんが、この本を読んで過去のこと、現在のこと、色々と思い当たることが非常に多くて、ものすごく納得がいきました。
そして、そんなに間違った人生を送ってはいなかったなとも感じ、それ以降の人生に自信と希望という、良い影響を与えてくれた一冊になりました。

実際には様々な内容があり、薄い本ですが、とても一言や二言では紹介できない濃いものになっています。
その中から印象に残ったことなどを、少し具体的に紹介してみます。
僕は昔は占いも好きで、それほど深く信じていたわけではありませんが、時々流行りの本などは買って読んだりしました。それで、ある時天中殺の本を買って調べると、その天中殺と言われる時期と、僕の不運な時期がぴったり重なっていたことに気がつきました。
それで、この先も天中殺の時期はそうなるのかなと、少し不安に思ったこともありました。と言っても実際は不運なことがあっても、楽天的なせいか、自分ではそれほど不運と思ったことはありません。
その天中殺の本を見て、ひょっとするとこれが不運というものだったのかと認識した程度でした。
幸運期ならばいいですが、不運期とか、衰運期、天中殺などと聞くと、何か嫌な感じがしますよね。ですので、そんなものは信じない、信じないようにしている人も多いと思います。
それも良いと思います。ただそれでも、確かにそういう時期はあるようです。かと言って、それを過度に怖れる必要もありませんが。

それで深見東州先生著「運命とは変えられるものです!」には、この天中殺(占いによっては大殺界、空忙とも言いますが)について、どう捉えると良いのかが、わかりやすく書かれてます。
この本を読んで、僕の体験と照らし合わせて感じたのは、そのような不運期、天中殺という時期は、確かに思うようにいかないことが多いと思いました。はたから見ると苦しい環境の中で、揉まれているように見えるかと思います。
その時期には、周りから「よくそんな環境の中で頑張ってるね、偉いね、あんたは」などと言われて感心されていたことを思い出しました。
その頃は、極限状態に近くなるまで力を尽くし、それでもうまくいかないことが多くあり、もがきながらやっていたと思います。すると突然厄介な問題が解決したりするのですが、また違う種類の困難な問題が起きたり、理不尽なことがあったりしました。
それでも、苦しみながらも不平不満は言わず、人間性が磨かれていいんじゃないかと思うようにして、目の前のことに没頭した日々を送っていました。

そして、ある時期になると、大きく環境が変わり、今までとはうって変わった状況になっていきます。今になってわかるのは、それが俗にいう幸運期の始まりだったのかもしれません。
そして、これも後になってわかってきたことですが、実は、その苦しい時期に頑張っていたことが、その後の人生においての根幹になっていたのでした。
ですので、衰運期とか天中殺というのは、のちの幸運期の飛躍に向けて、実力を磨くためのものなのでしょう。やはり何の実力も経験もなくて、大きな飛躍や幸運が来るはずがありません。
幸運期がやってきて、なにか良いことがあったとしても、ある程度の実力を備えていなければ長くは続かないでしょうから。
天中殺とか不運期と言われる時期には、いろいろと揉まれたり試練がありますが、それを前向きに捉え実力が磨かれた分だけ、のちの幸運期の飛躍も大きくなっていくのかもしれません。

ということで、天中殺だから何をやってもうまくいかないと思うことはありません。不運期だから、不運なんだと思っても仕方がありません。もうすこし賢い天中殺(不運期)の捉え方、過ごし方があるわけです。
この本には、そのあたりのことをもっと詳しく、いろいろな例えも交えながら書かれています。
それから持って生まれた先天運のことについても詳しく書かれています。先天運を知ることで、良い部分は伸ばすこともできるし、マイナスの部分は、改めることができるようになります。これも重要な内容だと言えます。
僕がまだ幼いころ、母親が占いか何かで見てもらったようですが、「この子は、●●で失敗をするから気をつけなさい」ということを言われたそうです。
僕は後にその話を聞きますが、なぜかそのことだけは、妙に頭から離れませんでした。なんの根拠もないことですが、そのおかげで、そのことに関しては、とても慎重に行動しました。それがあって、危ないところを今日まで大事に至らずにこれたのだと思っています。
ワールドメイトに入会したあとは、その幼い頃に言われたという内容が、間違いではなかったことを痛感する出来事がありました。そこが僕の先天運の弱い部分だったのだろうと思います。
それを早い時期から聞いて意識したおかげで、注意深くなり、大事に至りそうな場面でも、なんとか切り抜けてこれたのだろうと思います。つまり先天運の弱いところを知ることで、人生を過たず、良い方向に改善することは、努力次第でできるわけです。

そのような先天運を知る方法、そして、いろいろな改善する方法などについても、この本には書かれています。
「運命とは変えられるものです!」とのタイトル通り、素晴らしい運命に変えるための大事なポイントが、幾つも散りばめられています。僕自身の体験からも、この本に書かれている運の正体と原則については、誰でも知っておいて損はないと確信します。