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社会貢献

在福岡カンボジア王国名誉領事 半田晴久氏によるカンボジア支援

Fuziwara

世界最大の旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」が、「行ってよかった海外観光スポット」を発表しました。それによると、3年連続カンボジアのアンコールワットが1位に選ばれたそうです。

これは1年間に投稿された日本語での口コミを評価し、決定したものだそうです。つまりこの3年間はアンコールワット遺跡群が、日本人が行って良かったと思う海外スポットの、ずっとNo1だったんですね。

ワールドメイト会員の僕は、カンボジアが選ばれたことに嬉しい気持ちもあります。しかし、どうしてこんなに人気が出たのでしょうか。

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在福岡カンボジア王国名誉領事館
在福岡カンボジア王国名誉領事館

ワールドメイトの深見東州先生は、フンセン首相の希望で在福岡カンボジア王国名誉領事に2008年のおわりごろに就任しました。国内の領事館ですから日本の外務省も承認しています。

その後、在福岡カンボジア王国名誉領事館のホームページを見ると、積極的にカンボジア観光の架け橋になっていたことがわかりました。

「世界遺産アンコールワット展」を後援

カンボジア観光の目玉といえばアンコールワットですが、2010年に福岡市博物館で開催された「世界遺産アンコールワット展」では、在福岡カンボジア王国名誉領事館も、これを後援しました。

日本初公開となる「クデイ仏」など、クメール文化の粋を集めた至宝の数々を4万人以上の人が観たそうです。

YouTubeで7月10日開会式の一部を見ることができますね。田中青史・毎日新聞社取締役西部本社代表、川原正孝・ふくや代表取締役社長、岡田卓也・岡田文化財団理事長、西憲一郎・福岡市博物館館長、石澤良昭・上智大学学長、川崎隆生・西日本新聞社代表取締役社長とともに、在福岡カンボジア王国半田晴久名誉領事(深見東州先生)が参列し、来賓代表として挨拶をされています。

在福岡カンボジア王国名誉領事館は、カンボジアと九州をつなぐさまざまな交流を促進し支援していて、「アンコールワット展」後援もその一環でした。

そして他にも、定期的にさまざまな支援活動をされていますね。そういう地道な努力が気運となって、人気につながった面もあるのかもしれません。時期的にもぴったりですからね。

深見東州先生は本当に不思議な方で、何かを始められると、数年後にそのジャンルの事柄が世の中で脚光を浴びはじめることがたびたびありました。

たとえば能楽を熱心に支援し始めると、能楽が世間から注目を浴びはじめるとか。とにかく偶然とは思えないです。先見性があるからなのか、あるいは強い影響力があるのか、いずれにしろ普通ではないことがおきます。

ということで、今回の「トリップアドバイザー」の記事の一部を引用しておきます。

今回のランキングは、昨年の7月から今年の6月に、5段階評価の満足度および口コミの投稿数などをもとに集計したもの。1位は、アンコールワット遺跡群(カンボジア)、2位はウユニ塩湖(ボリビア)、3位はマチュ・ピチュ(ペルー)、4位はルーブル美術館(フランス)、5位は最後の晩餐(イタリア)、サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院にあるレオナルド・ダ・ヴィンチ作の壁画が選ばれた。ちなみに、1位に選ばれたアンコールワット遺跡群(アンコールトム、タ・プローム、バイヨン寺院などを含む)に対する口コミ評価は、「来たばっかりで、もうまた来たいと思える!」「朝、昼、夕方の楽しみ方のある世界遺産」「アジアの誇り」など、絶賛のコメントが並んだ。

ランキング全体の傾向としては、昨年に引き続き、ヨーロッパの観光スポットが32ヶ所と過半数を占め、アジアからは4ヶ所のランクインにとどまる結果に。国別ではアメリカが最多の11ヶ所(ハワイ2ヶ所を含む)、次いでスペインが6ヶ所、イタリア、トルコ、スペインが5ヶ所と続いた。また、50のスポットのうち、31ヶ所が世界遺産に登録されているスポットとなった。

西日本新聞に掲載された対談記事

在福岡カンボジア王国名誉領事館は、2010年に機能強化のため、福岡市中心部にある西日本新聞会館15階に移転しました。それまでは12階にあったようです。

そのタイミングで、西日本新聞に掲載された対談記事から、その一部を紹介します。

(2010年12月27日西日本新聞掲載記事より)

今年で開館2周年を迎えた在福岡カンボジア王国領事館が、九州とカンボジア、アジアとをつなぐ国際交流拠点としての機能を強化するため、西日本新聞開館15階に移転、リニューアルした。

名誉領事を務める半田晴久氏はこのほど、カンボジア政府顧問(閣僚級・大臣待遇)に就任。九州・沖縄を統括する名誉領事としての地域密着型業務と、カンボジア政府に大局的見地から直接意見具申する業務を担う。

また、「半田スカラシップ〜カンボジア遊学生」は第3期生の公募も決定。若者の国際交流も進んでいる。この節目に、半田晴久名誉領事、鳩山邦夫衆議院議員、西日本新聞社社長の川崎隆生が、今後の名誉領事館の果たすべき役割や、環境問題と経済開発、教育の在り方などについて話し合った。

川崎 フンセン氏が首相として国に建て直し、2008年に福岡に名誉領事館が作られました。そのニュースは地元でも大きく受け止められ、これから福岡と東南アジアの強い結びつきが生まれると期待したものです。さて2年がたち、半田さんは名誉領事という立場からどのような感想をお持ちでしょうか

半田 この2年間で観光ビザ発給件数は9千件を超え、特に11月は607件と過去最高となりました。九州でビザが取りやすくなったことで観光ツアーなども増え、民間交流が活発になってきた手応えを感じています。名誉領事が担うのは、総領事館が公的機関でパスポートなどを発行するのに対し、ビザの発行など友好や経済交流に限定した業務。事務所費や人件費は個人負担で、究極のボランティアのようなものですが、九州における拠点づくりというやりがいを感じていますす。

鳩山 大使は国の代表、総領事は公的機関の職員ですが、名誉領事はカンボジアに行く日本人や日本に住むカンボジア人が頼る親玉のような存在というわけですね。しかも半田さんはカンボジアの政府と首相の顧問でもある。カンボジア王国がどれだけ半田さんを敬い、頼っているかがわかりますが、そのきっかけは何だったのでしょうか。

半田 人類のために、具体的に役立とうと決意したのが15年前。その頃カンボジアは王国として繁栄した歴史があるのに、アジアの最貧国になり、何とか手助けをしたかった。最初にやったのが、孤児院の支援。それから、国全体で病院が一つしかないような状態で、とにかく医者が必要でした。そこで24時間体制の無料救急病院をつくり、さらに医者や看護師、医療技師を育てて全国に派遣しました。次に着手したのは私立カンボジア大学の設立。カンボジアは、内戦で人口の半数が死に、現在の人口約1500万人の半分以上は20歳以下の若者です。国の足腰を強くするために、高等教育の整備が急務でした。学内にテレビ局やラジオ局、英字新聞もつくり、福祉分野では、クメールルージュの犠牲者を補填するファンドを設立しました。そうした教育・福祉分野の取り組みを評価してもらってのことだと受け止めています。

(中略)

川崎 東南アジアとのパイプを持っていることは、今のような時代、中国との関係を考えた場合に重要ですよね。

鳩山 半田さんが築かれた基盤を、国も大いに利用すべきだと思いますよ。

半田 私がカンボジアを応援するのは、カンボジア人があまりにも人が良くて、放っておけなくなることもあるのです。今、カンボジアの人口は約1500万人ですが、ベトナムにも同じ数だけクメール語を話す人がいる。タイにはその2倍。1200年前にはクメール王国を築いたのに、この700年〜800年は、豊富な資源目当てに、領土と国民をそっくり取られていることがわかります。先ほど話したように、現在の人口の半数以上が20歳以下という若い国でもありますから、もっと強い国にするために、私がやれることはやってあげたい。そんな気持ちなのです。

川崎 これから、経済発展や環境問題解決の道筋をどうお考えですか。

半田 人口1500万人では、市場が小さすぎて、欧米や日本には対抗できません。そこで登場したのがASEAN。一つの大きなマーケットの中で売買することで、各国が経済力を高めています。関税の壁などで経済統合はこれからの課題ですが、環境問題や海賊、テロ対策など、共通する課題は多い。今後は共通課題の協力から進展していくと思います。

川崎 ASEAN諸国と日本の付き合い方については、今後、ますます重要性が増すでしょうね。

半田 私が6年前に創設したアジアエコノミックフォーラムでは、各国の政治家や官僚から、「日本にもっと発言力を持ってほしい」という声が、よく聞かれます。互いの民族のDNAや文化の歴史を理解した上で、日本と中国という2極と、ASEANも含めた3者がパワーバランスを取れば、「いいアジア」が実現できる。そう確信しています。

(中略)

半田 縄文時代には既にそういう文化の行き来があったと。東南アジアという一括りの文明があり、国ができたのはその後という捉え方ですね。そう考えるとアジアで一体感も生まれる。長江文明の研究は、国際日本文化研究センターの安田喜憲教授が情熱をもって進めていて、私が会長を務める国際縄文学協会などで、講演してもらっています。環境考古学という分野をリードしていて、カンボジア大学にも学部を作りたいと考えているんですよ。

川崎 環境考古学とは面白い切り口ですね。ここで環境問題について踏み込んで考えてみたいと思いますが。

鳩山 安田喜憲先生は私の縄文研究の師匠と仰いでいる人なんです。環境と多様性の話になると、まったく安田理論を借りることになりますが、アジアでは万物を敬い、畏れつつ、その生態系の中でこそ人は生かされているという概念が共有されています。その中で生まれた、アジア的な「森と親しくなる技術や生産様式」は、機械文明が世界をリードした20世紀と違い、地球環境問題を解決する唯一の道ではないでしょうか。

半田 「21世紀はアジアの時代」というのは、そこなんですよね。1992年にブラジルで開かれた地球環境サミットでは、アジアの多様性が注目されました。西洋などの一神教は神と人間、人間と自然、自然と神が対立するのに対し、アジアでは3者が融和している。人類本位のシャロー(狭い)エコロジーでは環境問題は解決できない。今後は、自然の一部としての人類という、ディープ(深い)エコロジーの概念にもとずいた行動が求められています。

鳩山 温室効果ガスの排出権取引などの考え方で問題を解決しようというのは、まだまだシャローで、ディープではないですよね。世界的な広がりはこれからの課題です。

半田 日本人の選択的受容性は、ディープとシャローの仲立ちをするのに役立つと思いますよ。聖なる山には絶対手をつけないが、普通の山は開墾し、生活に役立てる。こうして聖と俗を区別しながら共存して生活してきましたから。

(中略)

川崎 半田さんは政府顧問、首相顧問として、カンボジアでは政治家になるわけですが、これからどのような役割を担っていくのですか

半田 これまでは福祉や教育など専門的な部分で力を尽くしてきましたが、今後は政府顧問として、国の方向性などについて、広くおおづかみに物を言えるアドバイザーの役割が求められています。たとえ大学教育。国立プノンペン大学と、私立パンヤサ大学、私たちの私立カンボジア大学が、全国のトップ3ですが、世界レベルの博士課程があるのはカンボジア大学だけ。人口の半数が20歳以下で、現在国家レベルで指揮を執る人が少なすぎる。高等教育をどう成熟させるべきか、判断できる人も少ない。そこで私に意見を求められわけです。

川崎 ポルポト時代の虐殺などで、われわれの世代がごっそりいない国だからですね。

半田 だから、何より大事にされているのが人的資源です。フン・セン首相もスピーチでよく言及しています。フン・セン首相のように強いリーダーシップが取れる存在が、途上国では不可欠ですから。私も首相に協力して、カンボジアがASEAN諸国の中で独自のリーダーシップを取れるように、方向づけていければと思っています。

(2025年8月15日追記)

カンボジア王国名誉領事が福岡市天神できたのは2008年の暮れであり、当時はリーマンショック後の経済の混乱により、世界も日本も経済が大荒れの時代でした。

西日本新聞社の社長が「そのニュースは地元でも大きく受け止められ、これから福岡と東南アジアの強い結びつきが生まれると期待したものです。」と言われているように、混乱の中でも期待されての誕生だったのでしょう。

名誉領事館設立とは直接の関係はありませんが、結果として、その後福岡市天神では、天神ビッグバン計画というものが2015年から始まりました。これによって、もともとアジアの玄関口と言われていた福岡市ですが、国際的な競争力の強化、海外からの企業の誘致、観光客の増加などにおいても、アジアとの結びつきがますます強くなっていくことが予想されています。既にその傾向が現れているようですね。

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ワールドメイト会員歴は30年超
以前、「深見東州氏(ワールドメイト代表)の実像に迫るサイト」を運営していました。わけあって、新たにサイトを立ち上げる事にしました。昔、書いた記事はリライトしてから、随時、こちらのサイトに投稿する予定です。
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