
「深見東州バースデー個展」千変万化のゲスト

3月に開催された「深見東州バースデー個展」について、前回は初日18日に開催された、メイ・マスク氏と深見東州先生のトークショーのことを書きました。今回はそれ以降の日替わりで開催されたイベントについて書こうと思います。
二日目からは、すべて違うゲストが来ます。でも、その中身は全部私ですと言われていました。その言葉通り能楽師が面をつけ替えてあらゆるキャラを演じるごとく、声楽家、経営者、小説家、歌人、アニソン歌手、ジャズ歌手、漫談家、狂言師、料理人、画家、書家、時計宝飾デザイナーとしての深見東州先生が日替わりで登場しました。すべては、来てくれた人に喜んでもらうためですが。

19日 深見東州「カンツォーネを歌うトークショー」
この日は、声楽を始めたきっかけから、世界中の音楽界の巨匠や師に頭を下げて学んできたエピソード、実際の声楽のテクニックに至るまで、音楽にまつわる軽妙なトークショーとなりました。
そして、カンツォーネやオペラの名曲を、7、8曲披露されました。日本の声楽界と海外の世界レベルの音楽界との違いがよくわかる、興味深い話も聞けました。
深見東州先生のことは、日本では聞いたことがないイタリア人歌手と同じ歌い方をしていると、公に口に出しては言わないものの、日本のオペラ歌手は皆そう思っていますよと、ある声楽歌手が言っていました。
持ちごえが美声の歌手は日本にもたくさんいると思いますが、歌い方の違いは、素人の僕にでもわかるようになりました。
これから声楽で世界を目指す日本の若い歌手は、海外のしかるべき師匠について学ぶことを勧められていましたね。日本で基礎が固まってしまうと、もう難しいようですからね。

20日 半田晴久「ビジネス分析と経営評論」
深見東州先生は株式会社菱法律・経済・政治研究所の所長でもあります。これまでに、多くの経営セミナーを開催し、また個別に経営コンサルタント業務もされてきました。
ビジネスに関する話を聞くたびに、自分の仕事に対する取り組みの甘さを、毎回痛感してきました。ビジネスとは、ここまでやるのが本当だと、いつも思い知らされますね。
仕事への取り組みの甘さに気がつくだけでなく、具体的なノウハウや、やる気も同時にもらえるので、定期的にお話を聞きたくなります。

21日 戸渡阿見「俳句、短歌、詩、川柳、小説評論」
深見東州先生は文芸家でもあります。戸渡阿見という別名で短編小説を3冊、詩集10冊、俳句集も7冊出されてきました。今回は文学とは何かという問いから、文学がいかに仕事や生活にも役立ち必要であるのかが、よくわかるお話でした。
文芸家を目指す人にはとても参考になると思います。また、仕事でも趣味でも文章を書く機会はあります。文学作品を嗜む人も多いです。ということは誰にでも通じる話でもありますね。

22日 漫談・ピアノコンサート
改めて漫談ってなんだろうと調べると、「軽妙な口調で笑いをとる寄席演芸の一種で、世相や人情を風刺したり、こっけいな話やしゃれをしたりする話芸」とAIが解説しています。しゃれには、同音や似た音の言葉に掛けて言う、ダジャレのようなものも含みます。
思えば深見東州先生の場合、演芸ではありませんが、昔から面白い話をして皆を笑わせることは、講演中などによくあることでした。そのような笑い話を集めて磨きをかければ、十分に漫談になってしまいますね。
今回は漫談は少なめでしたが、ピアノ演奏によるアニメソングをたくさん歌われました。歌い込まれた持ち歌のパワーを存分に発揮されました。まったく衰え知らずの歌唱力にも圧倒されました。

23日 深見流即興狂言「棒しばらない」
プロの能楽師である深見東州先生が、昨年暮れから東州なんちゃって冠者(重要じゃない無形文化財指定・希望)として、狂言師デビューをされました。
タイトルにあるように即興で行う狂言ですね。台本もなく、決まった動きもなく、おそらく稽古をする時間もなく、その場で行うという離れわざによる舞台です。
今回は正式な狂言演目「棒縛り」の棒のその後を演じるという、狂言にふさわしい世界でした。場面は京劇、相撲、農民の肥だめと、よくこんな突拍子もない設定を思いつくものだなぁと、呆れてしまうほどのおかしさでした。

24日 料理人東州の料理教室
深見東州先生は、昔からB 級グルメ研究科を名乗られるほど、庶民的な食べ物をいかに美味しく作るかということにかけては天才的なところがありました。
料理人としては、料理本の出版やレトルト食品も作って販売されるほどです。カレーやラーメンという手軽なレトルト食品でも、味へのこだわり具合が徹底していて、本格的な深い味わいになっています。
大勢の人たちに料理をふるまう機会も多く、その作るところを見ると、とんでもない調味料の使いっぷりに度肝を抜かされることが多々あります。それが料理の味を何層にも変化させる隠し味となり、なんでこんな美味しいんだろうと、食べたことのない味になるので感動するしかないのでした。
今回は、今までに披露されてこなかった料理7品を作られました。家で手軽に作れる料理が中心でしたが、見たことも聞いたこともない、想像もつかない料理もあり、見てるだけでもそそられました。食べた人の感想を聞くと、たいへん美味しいことがわかりました。
