さいたまスーパーアリーナでの怒涛の初ライブ
10月2日、さいたまスーパーアリーナでは初となる、深見東州先生のコンサートが開催されました。これまで、武道館では5回開催されましたが、たまアリは初めてということで、楽しみにしていました。
今回は、新曲11曲が披露されることも、あらかじめ発表されていました。また、最近のオリジナル曲も、新たなアレンジを加えるとのことで、これまでにないコンサートになるのでは、という予感はしていました。
開演前の、来場者へのお知らせの館内放送が深見東州先生の声でした。内容もおかしくて、あちらこちらから笑いがこぼれました。開演前の期待感や緊張感が緩み、良い感じにリラックスしました。

ダンスナンバーで会場が一つとなる
6時半の定刻に深見東州先生は登場されました。軽めのギャグを連発されて会場を笑いで包むと、1曲目「アンドロメダ王子」のイントロが大音量ではじまり、初っ端からTOSHUワールドへと突入します。
全力で盛り上がる中、連続で新曲8曲が続きます。さらに最近作られた曲も3曲続きました。曲と曲の合間には、曲の説明を兼ねたギャグを交えたトークも冴えます。
新曲や新たなアレンジが施された曲の中に、クラシック曲のフレーズや謡曲が入っていたり、最近のアニメのテーマ曲からヒントを得た音やアレンジが入ってました。
僕のようなワールドメイト会員は、深見東州先生の超多忙な日々をよく理解していますが、そんな中でも、AdoやYOASOBI、緑黄色社会などが歌うアニメの主題歌などを研究し、取り入れる工夫に感心してしまいました。
「マッシュル」は好きなアニメと言われてましたが、大ヒットしたCreepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」 のことも、たまに話されてましたし、「逃げ上手の若君」の曲とかも聞かれていたようです。
高校生が好んで見るようなアニメは、大人が見ても面白いものが多いですが、そこにはいろんな今の時代を知るヒントがあるのだそうです。そんな今を映す音楽と、クラシカルな曲調を融合させたような曲もあって、斬新な曲に仕上がっていました。

YOASOBIのライブを直接見たことはありませんが、まるで物語の中にいるような、そんな没入感を感じるライブだと聞いたことがあります。
ある意味今回の深見東州先生のライブも、これまでとは違った没入感に浸れるライブでしたね。いつもは、演歌あり、ムード歌謡あり、ジャズやシャンソン、オペラのアリアに、ポップなスタンダードもあるという、あらゆる音楽の洪水のようなライブが多かったですからね。
今回は最初から最後まで、ダンスナンバーで会場が一つとなる、一体感があるコンサートになったと思います。その中にもテクノあり、ロックあり、ディスコ、ラップ調ありと、表現方法は多彩でしたけどね。
前半と後半の間には、ストリングスの曲が入ったり、バラードも挿入されていました。ヘビメタやロック系のコンサートでも、合間に美しいバラード曲を入れますが、感情がいっそう揺さぶられ、感動しますよね。そして、後半のステージのボルテージが上がり、深く没入できると思います。
そのあたりもしっかりと計算されていたと思います。

休憩なしで3時間半に及んだコンサート
ちなみにそのストリングナンバーの2曲「ドンコルは飛んでいく」「アルプスの少女ハイハイ」は、今回、僕が注目していた曲でした。
「アルプスの少女ハイジ」に似てますが、お爺さんから何を言われてもハイハイと素直に返事するアルプスに住む可愛い少女、そんなイメージの曲だそうです。アルプスにはいろんな少女がいるんですよと、楽しいトークが続きます。
また、コンドルは頭が禿げた中南米に住む鳥で、たくさん群れていると “混んどる” というそうですが(笑い)。その友達がドンコルという架空の鳥で、コンドルは前に進むけど、ドンコルは後ろに進むという、そんな曲だそうです。
説明を聞くと、どんな曲だと思ってしまいますね。それが美しい旋律で始まり、後半からドラマチックに盛り上がる、かっこいい曲なのです。
このストリングス曲が演奏されている間、バンドメンバーは休憩に入りました。ただ深見東州先生は出ずっぱりです。電飾カーに乗り舞台から客席に続く花道に出てこられ、会場の みんなと一体となって、楽しく踊って盛り上がりました。

「ピンクのポメラミアン」などなど、新曲の歌詞の面白さや、はじけた表現も紹介したいところですが、歌詞カードを持ってないので、またの機会にします。
とにかく、そのような感じで、怒涛のようにあっという間に過ぎ去った3時間半でした。名残おしい、まだ続いてほしいと思いつつも、十分に、燃焼しきって大満足です。

以下は、スポーツ紙に掲載されたコンサートレポートです。いくつか紹介します。
深見熱唱27曲!笑いあり 感動あり 新曲あり!!
伝統の物と最新の物をミックスしたアレンジを心懸けた
10月に入っても暑さが続く中、オリジナル曲コンサートはまさに夏祭りとなった。深見は白のジャケットと黒のパンツ姿で登場すると「楽しい」ひとときだから、リラックスしてスラックスを履いて」とギャグを交えながら呼び掛けた。続いて、10人編成のバックバンド 「ROCK54」のメンバーを紹介。「宇宙空間からスーパーアリーナに来たという感じでやり「たい」と「アンドロメダ王子」でコンサートが幕を開けた。
1曲目から観衆はスタンディングでノリノリとなった。その熱気に応えるように、2曲目か らは8曲連続で新曲を披露した。深見が学苑長を務める”怒濤 (どとう) の合格” みすず学ならぬ “怒濤の新曲”。それらの曲には「伝統的な物と最新の物をミックスしたアレンジを「心懸けた」という。
2曲目の「翔ばずに埼玉」は「スタッフにスーパーアリーナでやるのに埼玉県の歌がないと言われ、その場で作った」という楽曲。シンガー・ソングライターとして、800曲以上作ってきた深見だからこそなせる業だ。
新曲披露にもストーリー性を持たせていた。3曲目からは3曲連続で「龍神」シリーズ。能 の演目「竹生島」をイメージし5曲目「琵琶湖の龍神さん」では、宝生流能楽師として能の 謡 (うた) いも入れ込んだ。
龍に続いて登場したのは、動物、そして人間。6曲目「ピンクのポメラニアン」はピンクレ ディーの「サウスポー」を犬に、実在の西荻窪の店名が出てくる7曲目「西荻セレブ」は、荒井由実 (松任谷由実) の「ルージュの伝言」を想起させる曲調だった。聞きなじみがあるからこそ、新曲でもすぐに乗ることができる。
9曲目「楠木正成の歌」では「歴史のことが分かっていれば歌が分かるから」と、正成が湊 川の戦いで足利尊氏に挑んだ背景などを事細かに説明してから歌唱。「ギザギザハートの子守歌」と「ウィリアム・テル序曲」を含んだ楽曲は、ストンと聴衆の心に落ちた。
度肝抜く美声と演出
バリトンの深見は、美声だけでなく、演出でも観衆を驚かせた。「学生時代そのまま」という10曲目「京都の夜」、長く生活している西荻窪を歌った11曲目「西荻駅前」と続き、空中には発泡スチロ ールでできた白いハートが舞った。
深見のナンバーで最も人気のある楽曲の一つである13曲目「メタボの雀」では、バズーカから金のテープが降ってきた。この曲では、ほとんどの聴衆が雀の振りをまねて、会場は大きく揺れた。
世界各国で活躍する深見は、中国の国立歌劇舞劇院の正団員となり、一級声楽家に認定されている。 また、シドニーオペラハウス専属国立オペラ・オーストラリア首席総裁およびゲストアーティストにもなっている。米ニューヨークのジュリアード音楽院名誉人文学博士で、同音楽院学長賞も授与されている。西オーストラリア州芸術文化功労賞、ジョーン・サザーランド特別賞など、世界中での受賞歴が豊富だ。
15曲目からの新曲3連発は、アルプス、南米、オーストラリアをテーマとした楽曲だった。「ここからは花道が生かされる」と予告した深見は、いったん舞台袖に下がった。アリーナ公演と言えば、ゴンドラが付きもの。 深見が再登場すると、きらびやかな装飾と金色の バルーンが付けられた4輪電飾カーに乗っていた。
大歓声が沸き上がる中、手を振りながらゆっくりと花道の前方まで到達。電飾カーを降りる と、ストリングスの15曲目「アルプスの少女ハイハイ」でキレのいい華麗なダンスを披露した。同じくストリングスの16曲目「ドンコルは飛んでいく」では、パントマイマーとし ての本領を発揮し、コミカルな動きを交えたパフォーマンスで沸かせた。
一転、落ち着いたピアノ曲となった17曲目「パースの夜」は、オーストラリアのパースに牧場を持つ深見が「南十字星がきれいで、その場で作った」という曲。バレエダンサーを思わせる豊かな表現力で見る者をうっとりとさせ、そこに南十字星が見えるような空間を創出した。
おまけのおまけも‼︎
18曲目「永遠 (とわ) の旅人」 はピアノバージョン。バンドメンバーの多くが舞台裏で休んでいる中、深見は「私は一番年上だがノンストップでやっております」と休憩を挟まず突っ走った。この曲ではスモークを含んだシャボン玉が大量発生。深見がしっとりと歌い上げる中、シャボン玉が空中ではじけて消える様は、魂が空に飛んでいくような人生の永遠さが垣 間見えた。
楽曲の舞台を日本に戻し、ラストスパートに向かって行く。20曲目「金華山の龍神たち」では金銀の紙吹雪、21曲目「東京湾の龍神さま」ではステージ上部から低温花火が噴き出した。本編最後の23曲目「龍神21世紀」ではバズーカからシルバーのテープが飛び出した。
深見はステージから姿を消したが、会場のアンコールの大合唱に応え、赤いジャケットに着替えて戻ってきた。バンドメンバーには赤のTシャツを配り、これに合わせるように会場は赤のペンライトに統一された。
アリーナ、スタンドとも一体となる中、「座っていられない歌を歌おうかな。ハロウィン用 の演出で締めくくりたい」とYou Tubeでミュージックビデオが公開されている「GAT MAN」「恋に狂って支離滅裂」を立て続けに披露。ありったけの金銀のテープが観衆に浴びせられた。
アンコールは2曲で終了するはずだったが、サービス精神おう盛の深見は「音出し終わりまで、せっかく時間が余っているのでいきますかね」とさらに続けた。 ディキシーランド・ジャズのナンバー「聖者の行進」は、英語と即興歌詞で歌った。そして「最後の最後のおまけのおまけ。スーパーアリーナに捧げます」と再び「翔ばずに埼玉」を歌って締めた。
どうすれば来場者が喜ぶかをとことんまで考え抜いたセットリストと演出。「皆さん、ありがとうございます」という最後のあいさつに大きな拍手を送った観衆には、笑顔の輪が広がっていた。
スポーツニッポン 2024年10月13日付紙面より

たまアリで届けた全27曲熱唱!深見東州ワールド
新曲11曲を披露
ステージの下手から登場する深見東州。銀色のジャケットは無数の星をちりばめたような輝きを放っている。
「宇宙空間からスーパーアリーナに来たという感じでやりたい」と言う深見。「約8900席、 越乃寒梅 (完売) のスーパーアリーナです」。 さっそく、日本酒名を取り入れた完売ギャグが飛び出す。つかみはOK。 宇宙空間にふさわしく、オープニング曲は「アンドロメダ王子」。ステージの背後にアンドロメダ星雲が浮かび、総立ちの会場は光る応援うちわやサイリウム「ブラ棒〜!!」 が、まるで宇宙の無数の星のようにきらめく。2曲目からは8曲連続の新曲披露。
埼玉をベタ褒め
「言われたんです。『先生、スーパーアリーナでやるのに、埼玉の曲がないですね』と。確かに、東京や京都はあるのに、埼玉はない。そこで、その場で『翔ばずに埼玉』を作りました。埼玉県人に捧げる、埼玉ベタ褒めの歌です」。
埼玉ベタ褒めの後は、龍神が登場する。「闇より現る龍神」「とにかく龍神」「琵琶湖の龍神さん」。曲の最後には決めポーズ。 「とにかく龍神」では、日頃のプロレス愛があふれたのか、武藤敬司のLOVEプロレスポーズが登場。会場内にいたプロレスファンがそれに気づき、大きな拍手を送る。本当は、龍の角 (つの) だったが。
ピンク・レディー風の「ピンクのポメラニアン」、西荻窪にあるお店の名前が続々登場する「西荻セレブ」などの、楽しい歌の後は雰囲気がガラリと変わる「建国記念日」。あれだけ盛り上がっていた会場が静かになる。それを、いたずらっ子のような表情で見つめる深見。なんだか、うれしそう。
「どんな歌かと思っているんでしょ? (ギャグと楽しいことが大好きな) 私が作るのですから」。笑顔の深見。「歴史の好きな男女が建国記念日に愛を告白する歌です」。「君が代」から始まる、どこにもない愛の歌に聴衆は歓喜。新曲の最後は、先祖が楠木正成と関わりのあることから誕生した「楠木正成の歌」。感動的だった。
新曲に続いては、人気のオリジナル曲メドレー。深見の学生時代や常を歌った「京都の夜」「西荻駅前」「人生は仮の宿」。そして、マッターホルンで見た痩せたスズメをヒントに生まれた「メタボの雀」。女性への応援歌「メスの狼」。ピアノ伴奏だけで歌う「永遠 (とわ) の旅人」。
「さあ、ここからはノリノリで行こうか、全部、龍神で」。「六甲山の龍神さん」「金華山の龍神たち」に続いては「東京都の皆さん、東京湾に来ましたよ」。「東京湾の龍神さま」は、天井から何筋もの花火がカーテンのように下りてくる。何度も、何度も。余りの迫力と美しさに会場からは驚きの声が上がる。「大九頭龍神」と最後の「龍神21世紀」を歌い終え、深見はステージ裏へ消える。それを追いかけるように「アンコール !」の掛け声。
まるでディスコ
キラキラ輝くジャケットで再登場する深見、バンドメンバーも赤い深見東州Tシャツ。どうやら、このオリジナル曲コンサートで赤く燃え尽きる決意らしい。アンコール曲は「GAT MAN」「恋に狂って支離滅裂」。歌い終わるやや、時刻を確認する深見。
「音出し終わりまであと30分あるね、せっかく時間があるから」と、バンドメンバーに合図。アンコールの “おまけ” があるらしい。実は、これから始まる2曲でこの日、最高の盛り 上がりを生み出した。花道を歩く深見、演奏が始まる。「♪oh when the saints go marching in」。観客に向かい、「聖者の行進」を歌い踊る深見。ん、どこかで見たような、ポーズが「♪go marching in」のところで飛び出す。ん ? そうか、コマネチ (体操選手) か。「♪go marching in」がコマネチに聞こえる。
コマネチにとどまらず、替え歌も登場。「それでは皆様、埼玉のスーパーアリーナ」「気を付けて、おかえりなさい」。会場の状況も即席で替え歌に。「(紙吹雪の) キラの風がこっちからこっちへ吹いているよ」。すべてが自由自在。歌っている深見も、観客も楽しくてたまらない。
「(残りの)あと12分は『翔ばずに埼玉』を歌おうか。スーパーアリーナに捧げましょう。午後10時ピタリで終わりましょう」。ノリにノった観客は踊り出し、会場はまるでディスコのようだった。
スポーツ報知 2024年10月14日付け紙面より












