
第2回「秋に燃ゆる国民のコンサート」日豪歌手の競演

東京芸術財団と国立オペラ・オーストラリアによる共催で、11月15日に「秋に燃ゆる国民のコンサート」が、新国立劇場において開催されました。僕は見に行ってませんが、大好評のうちに終えたと聞きました。
幾つかのスポーツ紙でも、コンサートの様子が、すでに伝えられていますね。月並みですが見に行った人に聞くと、とても感動したようです。
「秋に燃ゆる国民のコンサート」の評判
メサイアで、深見東州先生はソロパートを2曲歌われたそうです。メサイヤはすごく長いため、半分ほどカットしての演奏だったそうです。アンコールでも、深見東州先生と、オペラオーストラリアの3人のソリスト、大貫裕子氏らが合唱団に加わり、全員でハレルヤコーラスを歌い、大変盛り上がったようです。何度もカーテンコールになったとのことです。
前半は、深見東州先生と大貫裕子氏が日本の童謡、唱歌など、昔から愛されてきた日本歌曲をたっぷり歌って、暖かい雰囲気ですごく良かったそうです。木村裕平氏のピアノ演奏もすばらしかったと言ってました。
ウェブ上に掲載された日中新聞には、深見東州先生が4回ほど着替えをされたことなども書かれていました。

本格的なコンサートで唯一笑いを誘ったのは、深見氏が歌曲に合わせて自身がデザインした着物を次々と披露したこと。『もみじ』『月の沙漠』ではオレンジをベースにして月や星を散りばめ、帯は金と黒の縦縞とハデハデ。『朧月夜』では赤と黒をベースにし、さらに『荒城の月』ではブルーをベースにし、それぞれ深見氏の個性あふれる絵をデザインした。
さすがにここまでハデになると客席からクスクスと笑いがこぼれる。また二重唱では銀をベースに赤い富士を描き、手前にピンクの波をデザインした着物で登場した。今回はいつものオヤジギャグ満載のトークは一切なかったが、この派手な着物ショーがコンサートを和やかにした。
オペラ・オーストラリアから来日した3名のソリストたちは、2曲づつ、持ち味を生かしたアリアを歌って、そのハイレベルな歌声で聴衆を魅了したようです。オペラ・オーストラリアは世界的なオペラ団ですが、今回は若手のホープ達が来日しています。
このオペラ・オーストラリアを、世界5大オペラ団と評価する人もいるそうです。2012年からはじまった「ハンダ・オペラ・オン・シドニー・ハーバー」が、高い評価を受けていることから、ここ数年評価が高くなっているとのことです。
「ハンダ・オペラ・オン・シドニー・ハーバー」はシドニー最大のイベントの一つとして親しまれ、4週間のシーズンチケットも完売するほどの大人気オペラになっているようです。タイム・アウト誌では、「世界各地で上演された野外オペラの中で、最も壮麗なものの一つ」と、高く評価しています。
今回来日したメゾソプラノのタニア・フェリス氏も、2013年上演の「カルメン」に出演していたそうです。テノールのジョン・ロングミュア氏は、来年2016年に上演される「トゥーランドット」への出演が決まっているとのことです。

音楽誌に掲載されたコンサートレビュー
ここからは追記になります。月刊誌「MOSTLY CLASSIC」2016年2月号に、「第2回秋に燃ゆる国民のコンサート」の記事が掲載されました。そちらを紹介したいと思います。
第2回秋に燃ゆる国民のコンサート ! 11月15日、新国立劇場中劇場で開催
「第2回秋に燃ゆる国民のコンサート!」が11月15日 (日)、東京・初台の新国立劇場 中劇場で開催された。今回は東京芸術財団 (会長・深見東州、本名・半田晴久) と国立オペラ・オーストラリアの共催で、オペラ・オーストラリアから若手ソリスト3人が来日した。 第1部は「リゴレット」や「トラヴィアータ」などのアリア、そして日本歌曲、第2部はヘンデルのオラトリオ「メサイア」を披露した。
深見東州、日豪の歌手、100人の合唱団が「ハレルヤ」を熱唱
オペラ・アリアや日本の歌曲、 ヘンデルの「メサイア」を披露国立オペラ・オーストラリアは、深見が会長を務める世界芸術文化振興協会 (IFAC) の協力で、2012年から「ハンダ・オペラ・オン・シドニー・ハーバー」 を行っている。これは、シドニー湾に特設舞台を作って上演する野外オペラで、初年度にオーストラリアン・イベント・ アワードを2部門受賞するなど現地で絶賛されている。
「半田博士は、オペラ・オーストラリアの大切な友人であり、この素晴らしい野外オペラの主要パートナーです。オペラと縁がなかった多くの人に、オペラの喜びを伝えたいという思いから、このイベントの原案を発想した人」と国立オペラ・ オーストラリアのリンドン・テラチーニ AM芸術監督。
こうした縁があり、オペラ・オーストラリアから、ソプラノのロリーナ・ゴア、 メゾ・ソプラノのタニア・フェリス、テノールのジョン・ロングミュアがコンサートに出演した。日本からは深見と、ソプラノの大貫裕子。指揮は高野秀峰、オーケストラは秋燃・もみじ交響楽団。 ピアノは木村裕平。合唱は設立21周年のアルプス合唱団。同合唱団は1999年、ヴァチカンのサン・ピエトロ広場で「ローマ法王謁見コンサート」を行っている。
コンサートは、羽織袴姿の深見の独唱による国家「君が代」でスタートした。ロングミュアが、オペレッタ「微笑みの国」よりスー・ホン王子のアリア「君こそ我が心のすべて」を歌い、続いてゴアが、プッチーニの名作「ラ・ボエーム」よりムゼッタのワルツ「私が街を歩けば」で、一挙に会場の雰囲気を華やかなオペラの世界に変えた。
フェリスによる「カルメン」のハバネラ 「恋は野の鳥」やエキゾチックな「セギディーリャ」は客席をわかせ、「リゴレット」よりマントヴァ公の「女心の歌」、「トラヴィアータ」の「花から花へ」と有名なアリアが続き、聴衆も一斉に盛り上がる。 第 1部前半の最後は、日本を代表する團伊玖磨のオペラ「夕鶴」より、つうの「さようなら」。真っ白な着物を着た大貫が、万感の思いを込めてつうの悲しみを歌った。
後半はピアノ伴奏に変わり、 深見と大貫による日本の歌の数々。まず、オレンジの秋色の和服に、三日月をあしらった衣装で登場した深見は「もみじ」と「月の沙漠」を。 大貫が山田耕筰の「からたちの花」「この道」で続いた。「赤とんぼ」や「虫の声」など、季節を意識した懐かしい唱歌に会場もほんわか。2人は滝廉太郎の「花」で二重唱、最後を「ふるさと」で締めた。
第2部の「メサイア」は、キリストの降誕、受難、復活とその一生を描いた荘厳な宗教作品。今回は抜粋で演奏された。 圧巻は最後の「ハレルヤ・コーラス」。1743年、ロンドンの演奏を聴いていた国王ジョージ2世が、「ハレルヤ、全能なる主にして我らの神」と歌われたため、起立したという逸話が残る。
はじめ、ステージ前で歌っていたソリストたちも、「ハレルヤ・コーラス」の際は合唱の中に入り、高らかに「神をほめたたえよ」と歌い上げた。
会場からは万雷の拍手、まさに「リラックスして、心ゆくまで秋の夜長を楽しむ」(深見) コンサートとなった。
「MOSTLY CLASSIC」2016年2月号誌面より