
「ISPS HANDA 夏の決戦・誰が一番強いんだトーナメント」小平智プロが復活優勝

ISPS HANDAアンバサダーの中で、おそらく最も早くアンバサダーになったと思われる英国のチャーリー・ハルが、LPGAツアーで優勝しました。
彼女は英国出身の選手で、ジュニア時代から天才的な才覚を発揮していたようです。すごい選手がいるから、ぜひISPSのアンバサダーとして契約すべきだよ、と欧州のゴルフ関係者に言われていたようですが、深見東州先生は、まだ若すぎるから何歳になってから考えようと返事をされていたとか。
2013年、16歳でプロに転向し、さっそくレディース・ヨーロピアン・ツアー(LET)で頭角を表しました。その年のソルハイムカップにも、史上最年少17歳で出場しました。
2014年にはLETで賞金王となり、2015年からは米LPGAツアーを主軸に活躍します。その頃にはISPSアンバサダーになっていたと思いますが、LPGAツアー初優勝は2016年でしたね。
なかなか優勝ができないと、深見東州先生に言ったところ励まされ、その直後に初優勝を最終戦「CMEグループツアー選手権」で果たしました。メジャー級の価値あるトーナメントでの優勝ですが、その後は2022年まで勝利がありませんでした。
Charley the champ in the Queen City 👸
— Ladies European Tour (@LETgolf) September 15, 2025
Congrats on claiming your third LPGA Tour victory, @HullCharley 🏆 pic.twitter.com/Qpxb1ioJrn
そして、今月9月14日まで開催されていた、クローガー・クイーンシティ選手権で3度目の優勝を果たします。世界ランキングも、ジーノ・ティティクル、ネリー・コルダ、リディア・コ、ミンジー・リーに次ぐ5位まで上昇し、自己最高位になりました。
美人ゴルファーとして日本でもよく紹介されますが、フォームも美しくて力強いですね。僕もファンの一人ですが、メジャーをまだ制していないのが、少し残念です。2位4度、トップ10には10回入っているんですが、そろそろ来年あたりかなと思ってます。

激戦の「ISPS HANDA 夏の決戦・誰が一番強いんだトーナメント」
今日は、「ISPS HANDA 夏に爆発どれだけバーディー取れるんだトーナメント」に続く、8月21日〜24日に北海道ブルックスカントリークラブで開催された「ISPS HANDA 夏の決戦・誰が一番強いんだトーナメント」のことを書きます。
このトーナメントは、米PGAツアーで6季戦い、昨年から国内ツアーに復帰した小平智プロが、感動的な復活優勝を果たし、今季国内最高優勝賞金4260万円をゲットしました。
サンデーバックナインから、YouTubeで観てましたが、予想を裏切ってこの試合も伸ばし合いになり、最後までハイレベルの接戦が繰り広げられて面白かったですね。こんな試合だと見応えがあり、男子ツアーの人気も回復していくのではと思えるような展開でしたね。

国内の上位陣が全て出場し、昨年度賞金王の金谷拓実プロ、2020−21賞金王チャン・キム、大西魁斗プロも、参戦中のPGAツアーから帰国して参戦しました。残念ながら3人とも予選で姿を消しましたが、金谷プロは先週のANAオープンゴルフトーナメントに再び出場し、石川遼プロとのプレーオフを制して優勝しましたね。
「ISPS HANDA 夏に爆発どれだけバーディー取れるんだトーナメント」で、復活優勝を果たした比嘉一貴プロも、「ISPS HANDA 夏の決戦・誰が一番強いんだトーナメント」では予選落ちでしたが、9月14日まで開催された日韓アジア共催ツアー「シンハンドンヘオープン」で今季2度目の優勝を果たしています。
チャン・キムも、来年のシード確保のため、残り試合で頑張ってもらいたいですね。彼は「半田会長が大好きですし、久しぶりにお会いできることを楽しみに戻ってきました」と語ってましたが、賞金王なのになかなか所属が決まらなかったようです。それで2023年からはISPS所属となりました。
終わってみると、比嘉一貴プロ、小平智プロの復活優勝のためにあったような、二週連続の北海道でのトーナメントだったと言えるかもしれません。
こちら「ISPS HANDA 夏の決戦・誰が一番強いんだトーナメント」最終日の動画は、しばらくは視聴できるかと思います。
動画の後半からは、このトーナメント終了後に行われた女子プロレスの試合も見ることができます。こちらもレジェンド、魅力的な若手女子レスラーたちが登場し、観ていて楽しい試合でしたね。
あのブル中野プロデュースということで、ブル中野さんも登場し、初めてというリングアナウンサーを颯爽と務めました。いつみてもカッコいいですね。何にでも謙虚に真摯に取り組む姿勢に好感が持てます。
「元祖ぶるママ」でも、北海道のことをしっかり紹介されていました。

ちなみに半田晴久ISPS会長(深見東州先生)も実況に加わり、保坂アナと共に試合を盛り上げました。さらに試合後は、花火大会へと続きます。


スポーツ紙の報道・評価
ここからは、辛口の批評が多い、日刊ゲンダイに掲載されたISPSのトーナメント記事を、紹介しておきます。
真夏の北海道を舞台に、2週連続で男子ゴルフのレギュラーツアーが開催された。この2試合の主催者はともに、 一般社団法人国際スポーツ振興協会 (ISPS)。半田晴久ISPS会長が男子ゴルフ界を盛り上げるため、この快挙を実現した。この2試合がゴルフ界に与える意義を、ゴルフジャーナリストの宮崎紘一氏が分析する。
北海道苫小牧を舞台に、2週連続でゴルフの男子レギュラーツアーが開催された。1週目は「ISPS HANDAどれだけバーディーが取れるんだトーナメント」(8月14日〜17日・御前水ゴルフ倶楽部) で、2週目は、「ISPS HANDA 夏の決戦 誰が一番強いんだトーナメント」(8月21日〜24日・北海道ブルックスカントリークラブ)。
この2試合は、同一の主催者による2週連続開催というだけではなく、それぞれに明確なコンセプトがあった。名前からも分かるとおり、1週目の試合は「できるだけ簡単なコースで、男子プロがどれだけバーディーを取れるか」が見どころ。2週目は「難易度の高いコースを、男子プロがパワーと技と知恵を使い、どのように攻略するのか」が見どころだった。さらに、今年の男子ツアーの中で、1週目大会の賞金総額6千万円は最低賞金に近く、2週目大会の賞金総額2億1300万円は最高賞金だった。
あらゆる面で対照的だった。この2試合を主催したのは、 一般社団法人国際スポーツ振興協会 (ISPS) だ。発案者である半田晴久ISPS会長も、そして出場する選手たちも、ファンも、この2試合がどのような結果に終わるのか、まったく分からなかった。結末は、1週目が30アンダーで2人が並び、プレーオフの結果、比嘉一貴が優勝。2週目はその比嘉が予選落ちし、逆に1週目には予選落ちしていた小平智が24アンダーで優勝した。勝者だけを見れば真逆の試合だったように映る。が、大幅なアンダーパーを記録したスコアからは、似た試合だったような印象を受ける。この結果について、 本紙の連載でもおなじみのゴルフジャーナリスト ・宮崎紘一氏はこう分析する。
「第1戦は、半田会長の思惑通りの結果となった。優勝の比嘉は4日間で30バーディー。そう聞くと簡単なコースだと思うかもしれないが、事実は違う。バーディーを取るには、グリーンから逆算するゴルフが必要になる。バーディーチャンスをつくるには、グリーンの好位置、セカンドショットの有効なポジション、そこへ運ぶ正確なドライバーショットが必要。選手はコースマネジメント、精度の高いショットやアプローチが不可欠ということだ。
2戦目は、は北海道で2番目のコースレートと難コースの北海道ブルックスCCで行われた。結果は小平の復活優勝。だが、48位タイの52人までが2桁アンダーと予想外のアンダーパー続出。この結果になった原因として、2つが考えられる。1つは前週のバーディー合戦のコースマネジメントが功を奏したこと。2つ目は JGTO (日本ゴルフツアー機構) の工夫不足だ。猛暑の時期でグリーンを速く、硬くできなかった。しかしそれならラフをもう少し伸ばすか (大会では6センチ)、フェアウェーの幅を狭めるか、ピン位置を極端に難しく切るか、パー5をパー4にしてパーを70にするか、いくらでも方法はあったはず。大金を出してくれた主催者のコンセプトをぶち壊しにしたJGTOの責任は重い。男子ツアー低迷の要因はこんなところにもある」
「男子ツアーにとって救世主の出現といえる」ゴルフジャーナリスト・宮崎氏
宮崎氏が指摘するとおり、今後に一定の課題が見えたとはいえ、日本の男子ゴルフ界において、2025年がエポックメーキングな年になったことは、間違いない。1つの主催者が、全く性質の異なる2試合を、2週連続で行ったことは過去にないからだ。しかも半田会長は、来年も継続することを明言している。このアイデアを参考に、来年以降、国内はもちろん、海外でもこのような動きが起きる可能性もある。 選手の適性によって発揮できる能力がガラリと変わる舞台設定は、選手たちの選択肢を広げるととも ファンの楽しみ方も広がるからだ。宮崎氏は、ISPSが今年男子ツアーで2試合を主催したことを、次のように分析する。「女子の勢いに比べて、男子ツアーは低迷を続けている、というのが現在の日本のプロゴルフの縮図です。 ISPSの半田会長はかねてからこれを憂い、こう話していました。『男子に元気がなけれれば、ゴルフ界は盛りあがりません。 ISPSの目的は社会貢献ですから、盛り上げるために、男子ツアーのスポンサーを続けています。また、私の信条に、〝義の心〟があります。損得を離れ、己のためではなく、他人の幸せに徹する事。だから、不調の時ほどさらに応援するのです。それが今回2試合を新設した理由です』
単なるスポンサーではなく、選手を覚醒させ、より活力を生み出すためにと、正反対の試合形式を2週続けて実現させたのも、男子ゴルフの魅力と活性化を引き出すためのアイデアだった。常識に捉われない大胆な実行力。今の男子ツアーにとってはこれ以上ない救世主の出現といえる」
”費用対効果”より対社会効果” 常に男子ゴルフを支えていく
宮崎氏の分析のとおり、半田会長は、あくまでも日本の男子ゴルフ界の繁栄を願っているだけだ。「企業は費用対効果を第一に考えるので、男子ツアーから撤退するスポンサーがいることも理解できる。だが我々ISPSは一般社団法人なので、対社会効果を考える。男子ゴルフの試合が少なくなったら、誰かが支えないといけない。日本の男子プロゴルファーはもちろん、その先のプロを目指す数千人の若者たち、彼ら一人一人が自己実現をしてくれないと、ISPSの存在価値はない。ゴルフ業界で働く人もいっぱいいる。我々は常に原点に帰って、男子ゴルフを支えていく」
選手たちやゴルフ業界関係者への支援だけでなくファンを増やす試みを続けるのも、半田会長の特徴だ。今夏の2試合も入場料は無料で、毎日、先着1000人に無料で日替わりのお弁当が配られた。また、最終日のホールアウト後には大阪プロレスや女子プロレスの試合も行われた。模擬店も出店した。 すべては、ゴルフファンを増やすため、ゴルフ会場に足を運んでもらうため。
夕日が沈み、すっかり暗くなった表彰式の壇上で、 最後に半田会長はこう宣言した。「我々は、これからも賞金だけでなく、面白さも楽しさも、おまけもお弁当も日本一、という大会をやり続けます!」その言葉の直後、熱戦が繰り広げられたコースの上に花火が打ち上げられた。晩夏の夜空を彩った光の輝きは、半田会長からファンへの最後の贈り物であると同時に、男子ゴルフ界の明るい未来を祝福するかのようだった。
日刊ゲンダイ2025年9月8日付け紙面より