
チャリティを推進するスポーツ選手が集った、ISPS ハンダ・HANDA Watch World・カップ

先月初め、11月4日と5日の二日間にわたり、第5回「ISPSハンダ・HANDA Watch World・カップ」が、太平洋クラブ御殿場WESTで開催されました。
海外からトップゴルファーやレジェンドが参加
日本でのラグビーワールドカップ開催直後で、国際スポーツ振興協会アンバサダーに就任しているラグビー界のレジェンド、リッチー・マコウ、フランソワ・ピナール、マイク・ティンダルが参加しました。同じくアンバサダーのダン・カーターは参加していませんでした。
ゴルフ界からはあのレジェンド、ニック・ファルドが参加しました。ニック・ファルドは、1996年にアジアの青少年を対象にしたファルドシリーズというツアーを設立し、ゴルファー7000人が毎年参加し、30カ国で40回に及ぶ大会が開催されたそうです。ローリー・マキロイやヤニ・ツェンも参加し、優勝したことがあるとのことです。
そのファルド・シリーズを、2012年から2014年ごろまで、国際スポーツ振興協会がグローバル・パートナーとなり支援していました。ニック・ファルドも、国際スポーツ振興協会のインターナショナルアンバサダーに就任しています。そのようなおつきあいから、今回、参加することになったのでしょうか。
Our founder, Dr Handa, heads to the first tee with sporting legends and ISPS Handa ambassadors; Richie McCaw, @Pienaar and @NickFaldo006 ! 🏌️♂️🏉 #ISPSHandaWatchWorldCup pic.twitter.com/77pobcSWzJ
— ISPS Handa (@ISPSHanda) November 4, 2019
ゴルフ界からは、先日開催されたプレジデント・カップで、インターナショナルチームキャプテンとして米国チームに勝利寸前までいったアーニー・エルスも参加しました。
アーニー・エルスには、自閉症のご子息がいます。それもあって、そのような病気を撲滅するための財団を設立し、チャリティ活動を熱心に行なっています。そのような方ですから、チャリティを推進している深見東州先生の活動に賛同し、国際スポーツ振興協会のアンバサダーに就任しています。

また、今回初参加となるキーガン・ブラッドリーも、仲間のゴルファーたちとチャリティ活動を熱心に行なっているそうです。また、叔母のパット・ブラットリーはLPGAツアー31勝を誇る世界殿堂入りした名選手ですが、深見東州先生とは2006年に日米のシニアツアーを開催して以来のお付き合いになります。キーガン・ブラッドリーは最近アンバサダーに就任していますね。
今回で3度目の参加となるレクシー・トンプソンは、母親が乳がんということから、乳がんを撲滅する財団を立ち上げチャリティ活動に取り組んでいます。それを知った深見東州先生からの勧めで、国際スポーツ振興協会のアンバザダーに就任しました。「世界的なチャリティ活動をしているハンダさんに声をかけられて光栄です。これからも、ISPSアンバサダーとして社会に貢献したい」と語っていたそうです。
また、10代の頃からのお付き合いとなるリディア・コやチャーリー・ハル、ミンジー・リーも、深見東州先生と知り合ってから、チャリティ活動の大切さを知り、敬意を持っている選手たちです。
リディア・コは「その活動によって、人生が素晴らしく、生活がよくなっている。その活動を続けていきたい」とのことです。ミンジー・リーも「ISPSに関われて嬉しい。これからも社会に貢献したい」とのことでした。
今回初参加で、二日間とも優勝したラファエル・カブレラ・ベッロ選手もチャリティに熱心です。国際スポーツ振興協会のアンバサダーに是非なりたいと思っていたそうです。表彰式では、「スポーツマンがこのように集い、同じような気持ちで、同じような目標を持ってやっていけば、きっと世界は良くなって行くと思う」と力説していたそうです。
チャリティー活動に理解があり、社会貢献の志をもつゴルファーたちが、国際スポーツ振興協会に集まってきているわけですね。

世界ラグビー界のレジェンドが参加
ラグビー界のレジェンドたちも共通しています。
マイク・ティンダル氏は、現役引退後、様々なチャリティ活動を行ってきました。主なものには、パーキンソン病を治療する慈善団体キュア・パーキンソン・トラストや、ラグビーなどスポーツ選手で負傷した人たちが一般の生活に戻れるよう支援する「マット・ハンプソン財団」へのチャリティ活動があります。
国際スポーツ振興協会が支援する、ISPS HANDA マイク・ティンダル・セレブリティ・ゴルフ・クラシックは、その2つの慈善団体の資金調達のチャリティゴルフになります。
また、恵まれないコミニティの子供達が、遊びやスポーツを通して、貧困や病気や紛争を克服するための教育をする「Right To Play」にも深く関わり、アスリートアンバサダーとして活動しているようです。
マイク・ティンダルは、2004年W杯で優勝したイングランドチームの主力メンバーでした。その後、ナショナルチームのキャプテンに就任します。現役時代は冷蔵庫というニックネームで、鼻を少なくとも8回骨折し、そのため鼻が曲がったままでした。
2011年に、エリザベス女王の孫になるザラ・フィリップスさんと結婚します。母親のアン王女から鼻をまっすぐにしてほしいという願いを受けますが、そのままにしていました。それが昨年、呼吸がしずらくなったということで手術を行い、現在はまっすぐな鼻になっていますね。
フランソワ・ピナール氏は、昨年に続き2度目の参加です。1995年南アフリカ開催ラグビーW杯において、優勝候補ではなかった南アフリカ・スプリングボクスのキャプテンとして、チームを奇跡的な優勝に導きました。
アパルトヘイト撤廃後も続く、人種間の隔たりの和解を望むネルソン・マンデラ氏の期待に応え、ラグビーというスポーツによって、長年にわたる白人と黒人の分断を溶かし、国民の融和につながった奇跡の実話を描いた「インヴィクタス」(クリント・イーストウッド監督)という映画も制作されましたね。
劇中でも紹介されていますが、マンデラ氏が獄中の間に拠り所とした言葉「私が我が運命の支配者、私が我が魂の指揮官なのだ」という、英国詩人ウィリアム・アーネスト・ヘンリーの短編詩「インヴィクタス」のフレーズを体現する劇的な出来事でした。
日本開催のW杯では、フランソワ・ピナールと同じゼッケン6をつけた、黒人のコリシ・キャプテンのもと、南アフリカが見事3度目の優勝を飾りましたね。優勝に至る原動力は、フランソワ・ピナールから始まったのではないかと思えます。世界のラグビー界では、尊敬するラグビー選手にフランソワ・ピナールの名をあげる選手が多いそうです。
そのフランソワ・ピナールは、「半田さん(深見東州先生)がスコットランドに来た時、ゴルフに誘われたことがアンバサダーになるきっかけでした。それ以前に、彼が世界中でスポーツを通じて、貧しい人々や、怪我や病気で苦しむ人々へのチャリティで貢献していることを知っていました。ゴルフをやれば人柄がわかります。彼は本当に優しくて、誠実な人物ということがわかりました。ジョークも連発して面白いですね。私もラグビーで得たものを役立てたいと考えていたので、すぐにアンバサダーを引き受けました。これからも半田さんと一緒に社会に貢献していきたいです」と語ったそうです。

それから、オールブラックスのキャプテンを長年務め、W杯2連覇を飾ったリッチー・マコウについては、今さら説明の必要はないかと思いますが、その実力は、世界歴代のラガーマンの中でも、もっとも高く評価されています。
彼は、「前首相のジョン・キーさんに(半田さんを)紹介されました。半田さんが我が国のクライストチャーチ大地震の後、ゴルフの女子競技を支援して勇気を与えてくれたことは、国民の誰もが知っています。私もスポーツ人なので、スポーツが人々を助け、社会に貢献することを知っています。それを様々な角度から支援するISPS と半田さんに協力し、ともに社会のために何かをしたいと思っています。今は、半田さんのおかげで世界中にネットワークが広がり感謝しています。」と語ったそうです。
余談になりますが、リッチ・マコウは、今回の3名のラガーマンの中では、ゴルフ経験がかなり浅いようでした。テレビで見ていたファルドさん、ピナールさんと回らせてもらって、良い経験になったと言いつつ、下手で迷惑をかけたので、もう少し練習したいと言っていたそうです。
でもニック・ファルド氏が、二日間みっちりとレッスンしてくれたらしく、ファルドさんにコーチを受けるなんて普通ならあり得ない話ですと言い、そのおかげで2日目は自分でも納得のいくプレーができたと語っていました。
ファルド氏も、学生時代にラグビー経験があるそうで、ピナール氏とマコウ氏という二人のレジェンドとプレーできたことを、とても嬉しいと喜んでいたそうです。こういう場を準備してくれた半田会長に感謝していました。
マイク・ティンダルやフランソワ・ピナールは、恐縮しているマコウ氏に、「彼は素晴らしいラグビープレーヤーであり、キャプテンシーの持ち主。私以上の業績を打ち立てた。尊敬を念を持っている」と讃えていたそうです。
Great to be here at the 5th ISPS Handa Watch World Cup today playing with Dr Handa and the great Richie McCaw and Francois Pienaar. Make sure you follow @ispshanda, they’re changing golf for the better! #powerofsport #ispshanda pic.twitter.com/GLA2PpRuIC
— Sir Nick Faldo (@Sir_NickFaldo) November 5, 2019
高ゴ連から高校生ゴルファーを招待
今回は、深見東州先生とは古くから交流があり、国際スポーツ振興協会が支援している日本高等学校ゴルフ連盟を通じて、高校生を12人(中学生一人含む)招待したそうです。
高橋克司副理事長は、「半田会長から世界のトッププロとラウンドできる機会を与えていただいたことで、もっと力を出せる子が出てくると思います。こうした計らいは子供達の為になる。ありがたい」と感謝を述べられていたそうです。
さらに、高校生の憧れの選手であるミンジーリーを囲んでの貴重な質疑応答コーナも設けられたそうです。ミンジー・リーも喜んで引き受け、以下のようなお話をしてくれたそうです。
「私がアマチュアからプロに転向したのは、プロという厳しい未知の世界で自分を試したかったからです。私はギリギリの中で戦うことが好きだったからです。プロの世界で強い気持ちを持つことは、自分との戦いでもあります。その覚悟がなければプロの世界では生きていけません。それにはただ技術だけではなく、多くのものを学び、人間としての幅が必要です。ゴルフだけにのめり込んでは限界がきます。
そして練習をするのは学生である今しかありません。学生としての有効な時間を使い、技術的な基本やトレーニングなどに徹底して取り組むのです。プロになってからでは遅いのです。私もそうしてきました。プロは賞金を稼ぐだけが目的ではありません。人間的な幅や教養を身につけ、応援してくださる人たちの手本にならなければいけません。常に周囲に対する感謝の念を忘れないでください。
試合に臨む時はあらゆる準備をしてください。準備を怠っては自分に負けることになります。でも、常に思い通りに行くわけではありません。そんな時は、休むことも必要です。美味しいものを食べたり、友人と語り合ったり、本を読んだり、映画を見たり、ゴルフから一歩離れることも大事です。ゴルフだけにのめり込むとかえって自分をスポイルしかねません。プレッシャーに襲われたら深呼吸をしたり、周りの景色を見てください。客観的に自分を見ることも必要です。そして長くゴルフを続けるには、きちんとした目標を持ってください。それがモチベーションを維持してくれます。」
第5回「ISPSハンダ・HANDA Watch World・カップ」開催概要

一般社団法人国際スポーツ振興協会(ISPS)と、株式会社ミスズ(本社:東京都杉並区 代表取締役社長:半田晴久)は、2019年11月4日(月・祝)5日(火)の2日間、太平洋クラブ御殿場WESTにて、第5回 ISPS ハンダ・HANDA Watch World・カップを開催いたします。
アーニー・エルス、ニック・ファルド、キーガン・ブラッドリー、レクシー・トンプソン、ミンジー・リー、リディア・コという世界のトッププロを始め、尾崎将司(ジャンボ尾崎)、尾崎健夫(ジェット尾崎)、尾崎直道(ジョー尾崎)の「尾崎3兄弟」も参加。
また今回は、今話題のラグビー「オールブラックス」元キャプテンであるリッチー・マコウ、ラグビー南アフリカ代表元キャプテン フランソワ・ピナールなどを特別ゲストに迎えます。ぜひこの機会に世界・日本のトッププロのプレーをご観覧ください。
※出場プロ、特別ゲストは予定が変更になる場合がございます。
主催:一般社団法人 国際スポーツ振興協会(ISPS)
共催:株式会社ミスズ
協力:太平洋クラブ御殿場WEST、NPO法人東京スポーツ協会
大会名:第5回 ISPS ハンダ・HANDA Watch World・カップ
開催日:2019年11月4日(月・祝)、5日(火)
開始予定時間:8時 開会式、オープニングセレモニー
終了予定時間:16時 表彰式
開催会場:太平洋クラブ御殿場WEST
ゴルフ誌の報道

一般社団法人 国際スポーツ振興協会(ISPS)が主催するゴルフトーナメント大会「第5回 ISPSハンダ・HANDA Watch World・カップ」(共催は株式会社ミスズ、賞金総額3000万円)が、11月4、5日に静岡県御殿場市の太平洋クラブ御殿場WESTで開催された。ISPSアンバサダーを務め、メジャー6勝で世界ゴルフ殿堂入りしたサー・ニック・ファルド(62)=英国=やプロ通算70勝のアーニー・エルス(50)=南アフリカ=、ミンジー・リー(23)=豪州=ら世界中の大物が参戦。1日完結の2日間競技で男女プロ、アマ混成のユニークな大会は、大いに盛り上がった。なおプロの部の優勝は、1日目はラファ・カブレラ・ベッロ(35)=スペイン=と東聡(59)が栄冠を分け合い、2日目はラファ・カブレラ・ベッロが連覇した。
◇ ◇
優勝者に贈られる兜(かぶと)を身につけたラファ・カブレラ・ベッロは「すっかりサムライになった気分だよ」とほほ笑み、プレゼンターを務めたISPSの半田晴久会長とガッチリ握手を交わした。
1日目は東聡と優勝を分け合ったものの、2日目きっちりと混戦を抜け出しての連覇。メジャーで活躍する現役バリバリの実力を存分に見せつけた。そんなプレーを間近に見ることができたとあってギャラリーも沸いた。
優勝したカブレラを含め今大会は、過去に例がないほどの豪華な面々が顔をそろえていた。キーガン・ブラッドリー、ニック・ファルド、アーニー・エルス。女子もレキシー・トンプソンにリディア・コ、そしてミンジー・リー。世界中のスーパースターに加え、日本からも男子は尾崎三兄弟ら。女子は酒井美紀らとオールスターで迎え撃った。
さらに今回のすごさは、ゴルフの男子、女子のプロ、アマ、シニアに高校生だけでなく、マイク・ティンダル(英国)、フランソワ・ピナール(南アフリカ)、リッチー・マコウ(ニュージーランド)ら世界の有名ラグビー選手、元ニュージーランド首相のジョン・キーらトップを務めた政治家が参加。ゴルフというスポーツを通してさまざまな人たちが一堂に会する。世界を見渡してもお目にかかれないような、まさに真のワールドカップの開催となった。
「スポーツは人々、国を結びつける力がある。スポーツの力、スポーツの価値を世の中に広げて、人々が幸せになり、より良い社会になればいい」。半田会長は、ISPSの理念をもとに開催意義を説いた。株式会社でなく一般社団法人だからこそ、より社会に根ざした活動が可能だ。実はその理念から今回、より価値がある試みも行われた。
ISPSはプロだけでなくアマ育成にも力を入れる。その一環で日本高等学校ゴルフ連盟(高ゴ連)を支援。8月には「ISPSハンダ・全国中学校高等学校チャレンジマッチプレー選手権大会」を主催したが、今回はその大会に出場していた高校生を招待した。プロと一緒にプレーするだけでなく、何と世界で活躍するミンジー・リーとの交流の場を設けた。
事前に半田氏が大会に出場した女子高生ゴルファーに「プロゴルファーの誰と会いたい」などとリサーチ。その答えが全員「ミンジー・リー」だった。今回は彼女たちの「会っていろいろ聞きたい」と夢をかなえたのだった。
ミンジーも大会当日の早朝に羽田に到着しそのままラウンドとハードなスケジュールだったが、初日のラウンド終了後のわずかな時間だったが、中高生がミンジーを囲む場が設けられた。
学生「アマとプロの違いは」
ミンジー「Very busy。忙しいです」。
ほかにも「どんな練習や準備をしているのか」「試合での心掛け」「日常の生活」「緊張した時どうすればいいか」など、学生から次々と質問が飛んだ。アマの世界大会で優勝してプロになり、世界のトップで活躍するミンジー。年齢も23歳とあって高校生たちにはより近い憧れの存在だが、ナマで話を聞けるのは貴重な機会。全員が真剣に向き合った。
さまざまな質問にミンジーは丁寧に対応。最後には「ゴルフばかりに特化してやらないで、人間としての幅を広げてください」と、人間としての成長を説いた。
参加した高校生で女子アマの部で優勝した天野真里奈さん(神奈川・厚木北高校)は、プロを目指しており、今回尾崎直道プロと一緒にラウンドしミンジーとも交流する機会を得て「すごく勉強になった。プロの方のすごさを肌で感じることができ、大きな収穫になりました」と貴重な機会に感謝した。
「ゴルフ界を考えたら、若い世代の支援が大事。利益を追求する株式会社ができないことをやるのが一般社団法人の役割」と半田会長。12月には沖縄で「ISPSハンダ 全国中学校・高等学校選抜ゴルフマッチプレー選手権」を開催。継続的に未来のスター育成も手掛ける。
表彰式もプロアマ分け隔てなく全員がテーブルを囲み、和やかムードで交流した。そんな中で、半田会長も、おなじみのサンバ隊とともに登場。さらに「ダニー・ボーイ」「オー・ソレ・ミオ」など世界的な名曲を熱唱するなど、歌って踊って盛り上げた。
そんな様子に優勝したカブレラは「スポーツマンがこのように集い、同じような気持ちで同じような目標を持ってやっていけば、きっと世界はよくなっていくと思う」と力説した。世界に向けても、大きな軌跡を残す大会となったことは間違いない。
2019年11月17日 デイリースポーツ


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