
SNSで目立つ切り取り発言が生む問題

インターネット検索という便利なものを使いはじめて20数年、最近はAIの登場で、いっそう効率的にさまざまな情報を集めることも可能になりつつあります。
今世紀に入って、テック関連の進化には凄まじいものがありますね。
インターネット活用も人それぞれで、動画を中心に見る人もいれば、SNSを盛んにやる人もいるようです。それは好き好きでかまいませんが、宗教に関しては、かなり切り取られた情報が出回るため、正しく把握するのが難しいだろうなと感じます。
宗教は、世間一般の普通の生活の中に溶け込んで違和感ない部分と、宗教独特の世界という部分があります。見えざる神仏への信仰が基本なので、独特の儀式があったり、複雑なタブーがあったり、初めて聞くような内容があったり、普段の生活とは違う部分が当然出てきますね。
そこは理解してもらうしかありませんが、一部分だけを切り取りがちなSNSでは、あらぬ誤解につながるものや、真実から遠い偽情報が出回る問題が発生しています。
今日はワールドメイトに関して、少し気になったものを書いてみようと思います。
深見東州は知っていてもワールドメイトのことはよく知らない、という人に簡単に説明すると、信者を「皆さんが努力しないと日本が天変地異や疫病などで滅びる」と脅して億単位の献金を集めたり、勧誘ノルマが達成できないと冬の海岸で何時間も土下座させたりしている宗教ですhttps://t.co/KtGWsoSbMQ
— 山崎 (@y_ryukichi) April 22, 2025
こちらのイラストは可愛くて笑ってしまいましたが、それにコメントをしている人が典型的な切り取り発言をしていますね。こういう類のものは、これまでも、いくらでもありましたけどね。
まずワールドメイトは、勧誘ノルマが達成できないと冬の海岸で何時間も土下座させたりする宗教では当然ありません。
そもそも勧誘ノルマというものが、過去に一度もありません。僕もこのサイトで何度か書いたことですが、布教自体は行っていますが、30数年在籍して、本部や深見東州先生から、ノルマを科せられたことは一度も記憶にないです。
緩やかに、これぐらい目標にしようみたいなことは、自分たちでも考えることはありますが、その程度のことです。
布教は、自らやりたいという人だけが中心になって、自分たちなりの目標を立ててやっています。布教はしたくないという人もいるでしょうから、そんな人に強要するようなことはしません。イヤイヤする布教は本末転倒ですし、それならしないほうがマシです。
僕も入会して以降、友人や知り合いに勧めたことがけっこうあります。それは、本当に素晴らしいところだから、絶対に入ったらいいよという気持ちから出た行動です。誰かに言われたからやりはじめたのではありません。
また、どうしても宗教は嫌だという人に無理に入会してもらうようなこともしません。そんなことをしても意味がないし、信じる自由も、信じない自由も、信教の自由を尊重しています。

あと土下座させられると書かれてますが、僕もワールドメイトの大半の神事に参加してきました。が、そのようなことを無理強いさせられた記憶は一度もありません。
祈りを大切にする宗教なので、祈り方については、たくさんの教えや指導を受けてきました。それは大変ありがたいことでした。
最近はカスハラが問題になっていますね。お客が従業員に土下座を要求したり、土下座そのものが悪いことのように思われている節もありますね。
立場を利用して、人に無理に土下座を強いれば問題でしょう。

一昔前でしたら、資金繰りが厳しい経営者が、人からお金を借りるために、家族や従業員のために土下座までしたという話も聞きました。今もあるのかもしれません。
自らの意思で、相手への最大の誠意を示すための土下座でしたら、それは素晴らしいと思います。プライドが邪魔して、なかなかそこまでできる人はいませんからね。
では、神様に対してはどうなのでしょう。ワールドメイトでは、土下座をして祈ると言う教えはありません。
むしろ、電車の中でも、ちょっと空いた時間などに、そのままの姿勢で、手も組まなくても気軽にスッと祈るような方法を推奨されています。祈りのやり方については、膨大な内容があるのでまたの機会に書きます。

神社で正式参拝するとわかりますが、祈祷の最中に何度か、巫女さんがご低頭くださいと言います。あれなどは、はたから見ると土下座の姿勢とほとんど変わりません。
ここ1番の祈りではぬかずくなど、それくらいの誠意を神様に示すことは、おそらくどの宗教でも、似たような行為をするのではないかと思います。
そして海岸で祈るというのは、神道でしたら普通のことだと思います。神道では、特定の山や湖、海に神々がいると言われています。
特に山は有名で、神奈備山(かんなびやま)、神山と言われているものがそうですね。全ての山や海に神様がいるのではありません。そこはアニミズムとの大きな相違です。

皆さんが努力しないと日本が天変地異や疫病などで滅びる、と脅して億単位の献金を集めたりと書いてますが、これも全く違います。
まず、社会情勢に多少なりとも関心がある人なら、専門家ですら、脅かしではなく日本の安全保障に関して警鐘を鳴らしていることは知っていると思います。はっきりと中国の侵略に言及する人もいるほどです。
僕は日本がそう簡単に攻められるとは思ってませんが、しかし昔から、お花畑のような平和ボケではいけないと思ってきました。世界では、大なり小なり、戦争や紛争がない期間の方が珍しいくらいです。

また、言うまでもなく日本は地震大国です。脅かしなどではなく、巨大地震が必ず来ることを専門家も指摘しています。
富士山爆発をはじめ、火山噴火も同様です。下手すると、日本が一気に衰退しかねないほどの被害になるとの試算もされています。
疫病も新型コロナどころではない、人類にとって脅威となる疫病が流行る可能性を、専門家が危惧しています。
10数年前の鳥インフルエンザ流行の時は、世界中で2億人が亡くなると、WHOが予測しました。反響が大きいのですぐに引っ込めましたが、当時の疫病関連の医療関係者は、人から人に感染するのは時間の問題だろうと覚悟をしていたと言われています。
そんな怖い話を書きたいわけではありませんが、書かなくても、それで危機が回避されることはありませんからね。それらに備えて、現実的な対応をしっかりやることが、最も重要なのは言うまでもありません。

信仰者としては、さらに祈りを捧げたくもなるでしょう。宗教団体としても当然の行為だと思います。ワールドメイトでも、そのような恐ろしいことが起きないように、みんなで祈りました。
みんなといっても希望者だけです。神事への参加も、ワールドメイトから強要されたことは一度もありません。一番多い時でも全会員の3割も参加してないと思います。2割くらい参加すると多い方かもしれません。
そして、ここが信仰を持たない人が最も誤解するところですが、一人で信仰生活を送るのでしたら別ですが、宗教団体や何かの宗教に属すると、必ずある程度のお金は必要です。
そうじゃないと、まず現実的な組織運営ができないでしょう。さらに必要な祭事や行事を開催することもできません。また、宗教団体では弱者救済の活動もするところもありますが、信者による喜捨がなくては、それらもできません。
ごく一部の宗教団体のように、法外な金額の寄付を求めたり、ましてや強要に近い行為や脅かしによって布施を集めていれば、それは問題になります。
ワールドメイトでは、法外な金額はもちろん、少額であろうが、無理に布施を求められたことは一度もありません。
ワールドメイト会員を続けるだけなら、毎月の会費(1200円or2500円)だけでも可能です。会費収入はすべて人道的な福祉活動などにあてられます。
当然、強要や脅かしなどもありません。だから神事への参加も2割とか3割とか、そのくらいなのかもしれませんが。
無理やり参加したり、無理やり布施をしても、あるいは脅かされて怖いから参加や布施をしても、そんなもので神様が喜ぶはずがありませんからね。また、本人のためにもなりません。
そこは僕が入会した時からずっと変わっていませんし、全くブレていません。