トヨタアリーナ東京「深見東州の秋風笑うコンサート」は、新曲のオリジナルコンサートに
10月30日に開催された「深見東州の秋風笑うコンサート」に行ってきました。いまさらですが、観客とみんなで楽しむエンタメに徹したコンサートでした。
バリトン歌手として優れた技術と歌唱力を持つ深見東州先生をよく知っているだけに、ある意味ここまで世俗的な歌の世界に徹し、エンタメを追求されていることに、ある種の感動を覚えますね。
欧米や韓国、そして日本にも、世界を席巻するバンドやアイドルグループ、シンガーが数多いますが、クラシック畑の歌手のような歌唱の技術はなくとも、世界中の若者、人々を熱狂させていますよね。
本来、正統派のオペラ歌手として、また作曲家として、高尚な芸術音楽を追求されてきた深見東州先生が、上手く歌うとか、歌唱力で聴かせるとかではなく、観客とともに盛り上がるコンサートを行うために、ここ数年これまでとは違ったノリのよい娯楽的な新曲を作り、今の時代のアレンジを研究され、努力をされてきたんだなと、よくわかりました。その一つの成果となるコンサートだったと思います。
理屈はさておき、まだまだここで終わりではなく、進化し続ける深見東州先生に驚きつつ、来年も期待しております。
詳しくは、スポーツ紙に掲載されたライブレポートをいくつか紹介しておきます。
ソロアーティストで初 トヨタアリーナ東京で公演
会場が18色のペンライトに
昨年10月にさいたまスーパ アリーナ公演を成功させた深見東州が、新たな歴史を刻んだ。今回は10月に開場したトヨタアリーナ東京での公演。音楽イベントのこけら落としは、 Official髭男dismだったが、ソロアーティストのワンマンライブは深見が初めて。
白のジャケット、黒のパンツで登場すると、平日にもかかわらず開演時点で満員となっていた観衆に向け「超最新曲からお届けします」と宣言。 バックバンド10人やスタッフを紹介してから本編へと移った。
1曲目「にしおぎブルース」 哀愁に満ちてしんみりした歌詞。「こういう曲は、しんみりと歌ってはダメ。 コントラプンクトで逆に華やかで楽しい演奏をした方が哀愁を感じる」と、ラテンの編曲にした経緯を説明。その話の途中にビッグサプライズを挟んできた。
「忘れないうちに言っておきますけど、次は来年の5月下旬頃に武道館でやります」と、22年以来となる6回目の日本武道館公演の開催を発表。聴衆からは「オーッ!」 という驚きの声とともに、大きな拍手が巻き起こった。「武道館は趣がある。私はあと何年歌えるか。よくても30年ぐらいしか歌えない。歌えるだけいい歌を作ってお聴かせしたい」と、数々の感動を生んだ会場への思いを口にした。
1曲目から会場は18色のペンライトで彩られた。それは西荻窪の夜のネオンを見ているかのようだった。2曲目「シューマイ&餃子 !」はシュー マイとギョーザの運命の出合いを歌った曲で、その味わいの感動が田園のように広がることから、ベートーベン交響曲第5番「運命」から始まり、第6番「田園」へと続いた。 静岡の餃子をリスペクトした 「清水の次郎長いるもんね」という部分はコール&レスポ ンスで盛り上がった。
会場の反応を敏感に感じ取るのも深見の才能だ。初披露の曲が好評とみるや「もう1 回聴きたい ?」と聞いてから「シューマイ&餃子 !」を続けた。日本酒をテーマにした「大吟醸の唄 !」、関西のソウルフードであるお好み焼きなどを歌った「愛する粉物」も2回ずつ披露。超最新曲4曲を終えると「武道館ではまた新曲を披露する」と約束した。
日本の食に愛を込めた曲も
バリトンの深見は美声だけでなく演出でも魅了した。「10年前、歯の浮くような曲を作ってみたかった」という5曲目「甘酸っぱい恋」では大量のしゃぼん玉が飛んだ。その様は、若者の憧れる夢の恋を想起させた。
「歌のレパートリーは600曲ぐらい。1000曲ぐらいは作りたい。あと30年歌えるから」と笑わせてから、6曲目「泣くなよ」を披露した。 オペラを含めさまざまな音楽を学んできた深見は「五線譜に書ける音楽は、私から見たらたいした違いはない。良かったらいいじゃないか。狭く究めていくのも道だが広い世界がある。みんなが喜んで幸せで、楽しんで一つになればいい。そういう音楽作りたい。だから、そのうち京劇などが出てくるかも」と説明。
そして、 オールディーズ風の7曲目 「西荻セレブ」で伸びやかな歌声を響かせた。ここではファイアーボールの演出で沸かせた。続いて最新曲の連発。 ナポリ民謡「オーソレミオ」 が歌い出しとなる8曲目「グラッツェ・ナポリタン」では曲調が変わったところで火花が上がった。脳内にすり込まれる「ナポリタン」の連呼。スタンディングとなった聴衆から大歓声を浴びると、この曲も立て続けに歌った。
B級グルメ研究家でもある深見だけに、食への造詣が深い。また、日本の文化にも誇りを持っている。だからこそ、日本の食文化である日本酒や粉物、日本発祥のナポリタンなどに愛を込めて曲にしている。
9曲目「天津飯の歌」はラストエンペラーに捧げるところから始まり、世界を巡って京都、東京にやってくるという壮大な曲。笑えるとともにおなかが減ってくる、なんとも楽しい曲だ。
「HANDA Watch World」の社長でもあり、10曲目は時計への愛を歌った「アイ・ラブ・トゥールビヨン !」を披露。実在する喫茶店が登場する11曲目「坂の上の欅の樹」は、目を閉じると欅や喫茶店の情景、ストーリーが浮かんでくる静かな曲。途中に天から発泡スチロ ロールでできたハート型飛行機が優しく舞い降り、感動に包まれた。
龍神を表現した舞台演出も
インストゥルメンタル2曲を挟んで後半戦。ここからは「ビール、ヤキトリ、ジンギスカン」と再び飲食をテーマにした新曲を続けた。サッポロビール園で300人とジンギスカンを食べたことに触れ「おいしいビールでしたね」と回想。食べ物の歌が増えたことで「今度はシューマイ&餃子!をかけながらシューマイ、愛する粉物をかけながら焼きそば、お好み焼き焼きを食べるというのもやってみたい」と新たなプランを明かした。
14曲目「ビール」では、ジェットマシンからうねりながら噴き出る煙が、ビールの泡のよう見えた。そして「ビール!」のレスポンスが響き、場内が揺れた。ビールを飲めれば幸せという人も多いが、会場の人々も幸せを分かち合った。
「ビール」を繰り返した後に15曲目「ヤキトリ !」、16 曲目「ジンギスカンって何 ?」、17曲目「ジンギスカンを、食べよう」と畳み掛けた。 「ジンギスカンを食べよう」 では曲に乗せて「ヘイ !」の大合唱となった。
18曲目「スラリ」は「スリラー」がオマージュの楽曲。 コメを食べなくても太る中高年の悲哀があり、深見は「私の脂肪のお裾分け」と言って笑わせた。この曲ではバズーカから銀のテープが発射された。最新曲の19曲目「Like a バーゲン !」は大幅アレンジした新バージョンを歌唱した。
ラストスパートは龍神シリーズ。20曲目「金華山の龍神たち」では天井から金の紙吹雪が降ってきて、21曲目「闇より現る龍神」ではスモーク入りのしゃぼん玉とレーザーライトの演出で、龍神を表現した。22曲目「とにかく龍神」では、曲の終わり際にバズーカで金のテープを出し、23曲 目「東京湾の龍神さま」では大量の金銀の紙吹雪が舞い、本編が終了した。
鳴りやまないアンコールで再びステージに現れた深見は 「武道館は (午後) 10時までだけど、ここは11時まで。終電もあるからほどほどに」と言って「人生は仮の宿」「龍神21世紀」と続けた。最後は観衆の声を聞き「グラッツェ・ナポリタン」に。アンコールでもありったけの演出がなされた。新しい会場でのコンサートは、後世に語り継がれるステージとなった。
スポーツニッポン 2025年11月8日紙面より

「深見東州の秋風笑うコンサート」開催
大満足の3時間半超!
新曲ズラリ 「秋風は笑う。楽しく幸せで、紅葉や海を愛 (め) でると笑います。喜ぶ人が多ければ、もっと笑います。皆がコンサートで喜ぶと、秋風は大笑いでしょう。東京湾を臨む、トヨタアリーナ東京でのコンサートは、そんなコンサートです。 昨年のさいたまスーパーアリーナに続き、今回も、深見東州の新曲がズラリズラリです。大歓声のうずで、秋風も驚くでしょう、大笑いしながら。」
今回の「深見東州の秋風笑うコンサート」の開催にあたり、こんなメッセージを寄せた深見氏。公演はまさに、そのままの世界が展開された。
歌唱曲のすべてが魅力あふれる深見氏のオリジナル曲。聴いた観客の大歓声、 笑いが何度も巻き起こり、喜ぶ笑顔が弾けた。それらが秋風に乗り、お台場の夜空に響き渡り、大勢の観客が振るカラフルなコンサートライトは、レインボーブリッジのライトアップ以上に映えて輝いていた。そんな大きな盛り上がりをみせた公演は、深見氏の「来ていただいたからには、存分に楽しんでいただきたい」とのホスピタリティーの思いが導いたものだっ た。
満員の7000人の観客から大きな拍手に迎えられ登場した深見氏。まずは「平日のお忙しい中、来ていただいてありがとうございます」と感謝した。平日の夜、会場は東京の湾岸地区とあって「なかなか平日の18時30分には集まりにくいですからね」と、開演を15分遅 らせる配慮をし、さらに会場の雰囲気が落ち着くまで約30分間、トークを展開。 バンド紹介ではメンバーの面白いエピソードを披露。 曲順やコール&レスポンスの予行演習など観客を沸かせ、ムードを盛り上げて開始した。
そしてオープニングから、怒濤 (どとう) の超最新曲を4連発。まず歌詞を朗読し歌の世界観を伝え、 クラシック曲などをオマージュしたメロディー等を説明してから歌唱する配慮をみせた。
1曲目の「にしおぎブル ース」は、題名にブルースを掲げながらラテンの編曲と、深見氏の技が光る楽曲。 これを「哀愁に満ちた曲だが静かに歌ってはダメ」と、 テンポ良く歌い上げた。
続く2曲目の「シューマイ&餃子 !」で、会場の雰囲気がアゲアゲに。「シューマイと餃子の “運命” の出会い。それからシューマイと餃子を食べた感動は “田園” の花園のような幸せ。ということで、最初にベートーベンの交響曲5番の『運命』と交響曲6番『田園』で始まります」との言葉通り、出だしは『運命』のメロディーに乗せ、深見氏が「🎵シューマイ餃子〜シューマイ餃子〜」。続いて『田園』のメロディーラインからノリノリにテンポが変化。ユニークな楽曲は大いに盛り上がった。
「みんなで楽しんで一つに」熱いコール&レスポンス
事前に予行演習したコー ル&レスポンスは、ここで展開された。深見氏が「🎵清水次郎長いもんね 〜」とラップ調に歌い、観客がそのまま応答。他に「🎵白隠禅師もいるもんね 〜」のパターンも繰り広げられた。これで場内は一気にヒートアップ。「時間があるからもう1回、行こう !」と深見氏は再度「シュ ーマイ&餃子 !」を熱唱。コール&レスポンスも「🎵静岡県人 いい男 !」「静岡県人 いい女 !」と、即興で変化させ、さらに盛り上げた。
続いては「大吟醸の唄 !」。出だしは「遠き山に日は落ちて」でおなじみの、ドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」第二楽章 (家路) のメロディーで、テンポもスローからアップ に何度も転換する、ミュー ジカル風な楽曲だった。 歌唱後には「飲みたくなっちゃうね。エッ ! もう1 回聴きたい」と言い、再び「大吟醸の唄 !」を熱唱。 二度目とあって観客も耳になじんだのか、サビの「🎵イン ジャパン〜」の部分は大合唱となった。
続く「愛する粉物」でも、1度歌唱し「それではもう1回!とお約束かのように2度歌唱。「関西人の粉物への愛をつづった “粉物バンザーイ” という思いをドラマチックに表現した」という歌詞のストレートさが観客を魅了した。粉物をイメージし、白いスモークが噴き出る演出も、相乗効果となった。3作品続けて同じ曲を2度歌唱する演出に、深見氏は「想像できない展開になっている」と笑顔。これこそ観客と一体となり、楽しいコンサートを生み出していたのだ。
響くキャノン砲!花火、紙吹雪、シャボン玉舞った‼︎ 聴いて見て心で感じるステージ
オペラ歌手として世界有数の実績を持つ深見氏。ジャズやポップス、演歌などボーダーレスに歌い、NYのカーネギー・ホール、ロンドンのロイヤル・アルバートホールといった海外の 音楽の殿堂や、国内では新国立劇場、日本武道館など多くのステージで披露してきた。
そんな経験から「ジャズ、 ポップス、クラシック、ニ ューミュージック、ロック とか、それぞれの音楽の世界があるが、五線譜にかける音楽で大した違いはない。詩的表現が心に伝わり、それが良かったらいいのじゃないか。音楽は、狭く極めていくのも一つの道だけど、広い世界があり、人類が残した宝物。これを進化させて、みんなが喜んで楽しんで一つになればいいんじゃないかと思う。そんな思いで音楽作りをしている。クラシックが出てきたり、謡曲が出てきたり、インド旋法が出てきたり。 そんな感じでいい。まさにミックスお好み焼き概念。 ラーメンの全部乗せです」
こんな音楽に対する信条は、この超最新曲の4作品で存分に反映させて披露。見事に観客を魅了した。その後は「甘酸っぱい恋」 「泣くなよ」と愛の歌の2連発やオールディーズ風の 「西荻セレブ」。そして先月披露し話題となった人気最新曲「グラッツェ・ナポリタン」はイタリア民謡「オー・ソレ・ミオ」のスローな歌唱から始まり、ノリノリなメロディーへ展開する楽曲。これを観客総立ちの中で歌唱し、ここでも「もう1回歌いましょう」と2 回歌唱。「🎵ナポリタ〜ン」 と大合唱が響き渡った。
「天津飯の歌」では再びコール&レスポンスが登場。導入部をフランス国歌風にした「アイ・ラブ・トゥールビヨン !」。前奏が 「カノン」のスローバラード調の「坂の上の欅の樹」と最新曲を披露。自身が作曲したインストゥルメンタル2曲を挟み、「ビール」 を2度歌唱。「ヤキトリ!」 「ジンギスカンって何?」「ジンギスカンを、食べよう」と、”食欲の秋” らし く食べ物シリーズ。 海外ア ーティストの有名曲に似たタイトルの「スラリ」、「Like a バーゲン!!」 など、続々と披露した。
本編ラストは「龍神シリーズ」4曲で締めくくった。 そしてアンコールの声に応え再登場。「会場は23時までOK。 でも最終電車に間に合わなくなるから、ほどほどで終わります。 本当は明け方まで歌っていたいけど」と、来場者の終電を気遣う配慮の中で、「人生は仮の宿」と「龍神21世紀」を披露。
そしてフィナーレは客席にリクエストを求めた上で「グラッツェ・ナポリタン」を熱唱。「オー・ソレ・ミオ」の導入部を長く歌うスペシャルバージョ ンを繰り出し、観客と「🎵ナポリタ〜ン」を大合唱し幕を閉じた。
3時間半以上、ほぼステ ージに立ち続け、約30曲の圧巻のステージを届けた深見氏。曲に合わせた映像に、スモークの噴射や金銀のテープが舞うキャノン砲。花火やハートの紙吹雪、シャボン玉など多彩な特効の演出も、過去に例のないほどの数が飛び出した。まさに聴いて見て心で感じて楽しめるステージだった。トークでも深見氏は、来年5月下旬に日本武道館公演開催を発表。「武道館でも新曲をお披露目します。これまで800曲くらい作っていますが、1000曲は作りたい」と、さらなる曲作りに意欲を燃やし「歌える限り皆さんにお届けします。あと30年はいける」 と100歳超えの現役を宣言 ! ?まだまだこれからの活躍ぶりに注目だ。
デイリースポーツ2025年11月9日付紙面より












