
桂川有人(国際スポーツ振興協会所属)DPワールドツアー初制覇

「ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!」は、桂川有人プロが、最終日にもうチャージをかけ、見事逆転でホストプロとして優勝を果たしました。
僕も土日に観戦しましたが、ざっと今大会のことをまとめておきたいと思います。
桂川有人がISPS HANDA Championshipで3打差を逆転して優勝🏆
— PGA TOUR Japan (@PGATOUR_Japan) April 28, 2024
日本勢6人目のDP WORLD TOUR制覇🙌🇯🇵@DPWorldTour|@isps_champ_jp pic.twitter.com/NGlnhAztnT
サンデーバックナインで怒涛のバーディラッシュ
まず、前夜祭とプロアマが、23日、24日に行われました。プロアマの時は雨が降り、気温も冷え込んでいたようです。
ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!の前夜祭が行なわれ、おいしいお寿司🍣や天ぷら、しゃぶしゃぶなどに舌鼓😋日本・欧州ツアーの選手たちは、妖艶なポールダンスも楽しみました。かつて全英オープンでローアマを取った美少年トムルイス・ルイスも、かぶりつきで堪能! pic.twitter.com/qA0tdwmWWt
— Eiko Oizumi (@EOizumi) April 23, 2024
プロアマ大会のプレー風景を…🏌️♂️💙カメラ越しでもわかる激しい雨風の中のナイスショット!☔️#ISPSHANDAchampionship #dpworldtour #DPワールドツアー #男子プロゴルフ #欧州ツアー #ゴルフトーナメント #JGTO #太平洋クラブ御殿場コース #金谷拓実 pic.twitter.com/Dyndk2FhNb
— ISPS HANDA CHAMPIONSHIP (@isps_champ_jp) April 24, 2024
初日になると、天気は持ち直し、気温も上昇しますが、朝方は濃霧が発生し3時間近くスタートが遅れます。
予選ではアマチュア1名とツアープレーヤー155名の52組がラウンドしますので、最後まで終わらず、かなりの組が二日目に持ち越しとなりました。
二日目も全て終えることはできず、予選通過者が決まるのは3日目の早朝になりました。
出場選手を可能な限り最大にし、ギリギリのスケジュールで組まれていたようです。その分、多くのゴルファーが出場できるので、それはそれで良いと思いますが。
予選カット時点での上位の顔ぶれは、昨年ほどではありませんが、やはりDPワールドツアーの選手が上位の多くを占めていました。
ただ出場選手中、世界ランキング最上位マチュー・パボン(フランス)は40位タイという位置でした。注目の中島啓太は12位タイです。
決勝ラウンドに入り、3日目が終わった時点では、トップと3打差に16人がひしめく大混戦模様となってきます。
中島啓太が3位タイ、マチュー・パボンは8位タイと、二人は実力通りに追い上げてきました。最終日は激戦になるかと思われました。

16番ホールではグリーン外からパターでバーディを奪取❗️ガッツポーズ💪@dpworldtour
— ISPS HANDA CHAMPIONSHIP (@isps_champ_jp) April 28, 2024
@isps_handa@japangolftour pic.twitter.com/JWvSpdgmZ7
最終日、予想に反して上位選手ほどスコアを落とす中で、3打差8位タイから出た桂川有人プロがノーボギー、特にバックナインでは、他の選手が伸び悩むなか次々ととんでもないバーディを連発し、この日ダントツ63をマークし優勝しました。
2位に入ったソーデルベリー(スウェーデン)は3位タイからスタートして、崩れていく上位選手の中でこの日も3つ伸ばします。
それでも最後3打差をつけられるほど、バーディラッシュと、ボギーを出さない桂川プロにリードを許し、最後まで捉えることはできませんでした。
3位タイには桂川プロと同じく国際スポーツ振興協会の契約プロである、クリスティアン・ベザイデンハウト(南アフリカ)が入り、同じく契約プロで優勝が期待されたマチュー・パボンはスコアを落として30位タイで終えました。

DPワールドツアー7ヶ月で日本勢4人が優勝
今回は桂川プロの優勝だけでなく、DPワールドツアーの川村昌弘プロも含めてトップ10に4名の日本人ゴルファーが入りました。トップ17人まで広げると7人になります。

金谷拓実プロや中島啓太プロと並んで、優勝の期待がかかる星野陸也プロは、体調不良により直前に欠場しました。
それにしても、この1年でDPワールドツアーで優勝するような選手が、本当に増えましたね。ここ7ヶ月で久常涼、星野陸也、中島啓太、桂川有人と、4人が優勝しましたので。
2、3年前までは考えもしませんでした。急速に日本の男子選手の意識が変わってきているのでしょうか。海外に積極的に挑戦する人たちも増えてますし、結果も残すようになりました。
DPワールドツアーに関しては、当時のキース・ペリーDPワールドツアーCEOと何度も協議を重ね、日欧共催トーナメント開催の道筋をつけ、円安で経費が増大する中でも試合を開催した半田晴久ISPS会長(深見東州先生)の貢献も大きいと思いました。
DPワールドツアーは、日欧共催ツアー開催にこぎつけた返礼を兼ねて、国内ツアー賞金ランキング上位3名に対し、DPワールドツアーのシード権を与えました。
久常涼プロは自力でQTを突破し、シード権を得て参戦し優勝しましたが、その頃からDPワールドツアーへの日本男子プロの意識が変わりはじめ、DPワールドツアーへ参戦する道も開かれたこともプラスに働き、優勝が続いたのだろうと、ツアー関係者は思っているそうです。
🏆 Yuto Katsuragawa, April 2024
— DP World Tour (@DPWorldTour) April 28, 2024
Make that FOUR! https://t.co/Z4oeLtuVnM pic.twitter.com/5DCkU1Xnd5
ちなみに、半田晴久ISPS会長(深見東州先生)は、常々欧米のツアーだからといって、尊敬するのはやめましょうと言われてますね。
もちろんこれは、相手へのリスペクトをしないと言う意味ではありません。海外の選手への憧れや、凄いと思ったり、体格も違うし敵わないのではと言うような、はじめから相手が上なんだからみたいな意識だと勝てない。そんな意識の壁を越えないと、成績と結果が出てこないという意味ですね。
WBC決勝で大谷翔平選手が、今日1日は相手に憧れるのをやめましょうと言ったのと同じことですね。桂川有人プロが1昨年の全英オープンに出場した時も、メンタル面で、そのことを何度も繰り返しアドバイスされていたそうです。その時は日本勢トップの成績でした。
その後米国PGAツアーの下部ツアーで揉まれて、今季から国内ツアーに復帰したわけですが、海外での体験が、とても役に立っていると話してました。
世界の選手の技術を体で体験し、良きコーチとの出会いもあり、自分自身の体力や技術に関して、明快に課題に取り組むことができたようです。それが今回の飛距離や小技の向上にもつながったのでしょうか。

次回はこのトーナメント開催中に行われた、さまざまなエンタメについても触れたいと思います。