
ハンダ・ファウンデーション(2)〜活動内容〜

ハンダ・ファウンデーション(1)からの続きです。今回は、ハンダ・ファウンデーションの東南アジアを中心に広がり続ける活動について紹介していきます。

ハンダ・メディカル・センター設立
2013年にハンダ・ファウンデーションは、バッタンバンの「ワールドメイト救急病院」に隣接するキャンパスに、「ハンダ・メディカル・センター」という総合医療施設を設立します。キャンパスには、新しい受付、10の診察室、薬局、研究所、6つのVIPルームを含む24のベッドを備えた新しい医療用入院病棟があります。
そこでカンボジアの若い医師や看護師のトレーニングを行い、質の高い医療サービスを提供し、年間24000人以上の診療を行っています。さらに余剰収益を「ワールドメイト救急病院」に寄付することで無料診療を支えています。
上の投稿は、2019年、ワールドメイト・エマージェンシー・ホスピタルの20周年記念の様子です。ハンダ・メディカル・センターの新棟もオープンしたそうです。
2018年には、ハンダ・メディカル・センターは全ての病棟に近代的な太陽光パネルを設置しています。全施設の消費電力を自家発電で賄うなど環境にも配慮しました。
また同年9月にはタイのバンコクで、アジア・ホスピタル・マネージメント・アソシエーション(アジア病院経営協会)から、二つの優秀賞を受賞する栄誉に輝きます。「2018 Hospital Management Asia Conference」において、アジアの100以上の病院から提出された400以上のエントリーの中、13の素晴らしい賞のうちの2つを受賞しました。
一つは環境に優しいソーラーパネルを設置し、オールグリーン電力(太陽光、風力、バイオマス、水力、地熱など再生可能エネルギーで作った電気)を達成したことが評価されました。もう一つは病院外でのモービル・メディカルチームによる、盛んな出張診療活動が高く評価されています。
ハンダ・ファウンデーションとワールドメイト・エマージェンシー・ホスピタルが、Travel Globe Magazineの特別版で、カンボジアをより良い方向に変えている3つの「英雄的組織」の一つとして紹介されました。

ハンダ・メディカル・センターではスペイン語、ベトナム語、イタリア語、英語、フランス語、フィリピン語、ロシア語など、様々な言語でサービスを提供する能力を有しているそうです。
ハンダ・モデル・ファーム開設
2014年にハンダファウンデーションは、アメリカ合衆国国際開発庁(USAID)と、世界野菜センター(ワールド・ベジタブル・オーガニゼイション)の援助を受けて、約4ヘクタールのハンダ・モデル・ファームをバッタンバンに開設しました。
地域住民を対象とした農業技術のトレーニングイベントを開催するなど、その地域にベストな栽培法を教えています。農家は収入の増やし方を覚え、各家庭では十分な食べ物を確保するための自家栽培法を学ぶことで、何世代にもわたって続いてきた貧困から抜け出せるそうです。
ISPS ハンダ・スポーツセンター設立
2014年に、国際スポーツ振興協会(ISPS)と南アフリカのファイブズ・フットボールと提携し、子供たちのためのスポーツセンターを設立しました。ネットや照明を備えたエリアでは、サッカーやバレーボール、バスケットボールを無料で学び楽しめます。
国際スポーツ振興協会(深見東州先生が会長)が支援する、南アフリカのファイブズ・フットボールの成功に倣い、カンボジアの若者たちに無料のスポーツトレーニングの機会を提供すると同時に、チームワークやスポーツマン精神も学べるようにしているそうです。
バッタンバンではありませんが、ハンダ・ファウンデーションは、Youth of Psar Thmeiサッカーチームのスポンサーを務めているそうです。カンボジアのクメール・ルージュ政権からの独立を記念して毎年開催される全国サッカー大会の2016年度の大会では優勝しています。
ハンダ・アカデミー開校
2018年5月には、「セーブ・ザ・チルドレン」とカンボジア政府と提携し、ハンダ・アカデミーを開校しました。このアカデミーには、バッタンバン近隣の町村から、小学生の子供たちが通学しています。英語、パソコン、スポーツ、とリーダーシップ、職業、保健衛生などの主要科目を無料で教えています。
多くの子供達が、栄養失調により発育が阻害されていたそうですが、教育・訓練を通じて、貧困の連鎖を断ち切るための支援を行うことを使命としているそうです。そうやって支援を受けることで将来の希望が見え、恵まれない子供たちが地域社会で成功し、自立した大人になるために必要な支援を目指しています。
ハンダ・ファウンデーションを訪れたアーティスト、イエーナ・クルス氏による以下の動画では、アカデミーや病院の様子を見ることができます。
2019年のハンダ・アカデミーでは、サッカートーナメントでの優勝を経験し、外国人コーチによるサッカートレーニングクラスの実施、街の清掃なども行ったそうです。建物の数も3倍に増え、セーブ・ザ・チルドレンのファミリー・ケア・ファースト・ネットワーク(約60団体)に参加しています。
また、ハンダ・ファウンデーションとハンダ・アカデミーは、州の教育・青年・スポーツ局とパートナーシップ契約を結び、カンボジア政府に正式に認められたプログラムになったそうです。
アカデミーのスタッフたちは、生徒たちを総合的に教えることで、生徒たちの人生をより良いものにしてきたこと。子供たちにとって単なる教師ではなく友人や家族でもあるということ。コンピューター、英語、健康、道徳、フットボール、ガーデニング、ダンス、アートなどを教えることと同じように、子供たちにとっての第2の家庭、避難所、そして他の方法では得られないような幸せな子供時代を提供する手助けをしていることが重要だと述べています。
そして半田晴久先生のご支援のおかげで、生徒たちの人生をより良く、より明るくするという価値ある目的のために人生を費やす機会を得ることができ、言葉にならないほど感謝しているとのことです。
2019年2月、日本の株式会社ニッケンとヴァンフォーレ甲府は、ハンダ・アカデミーのISPSハンダ・サッカープログラムのサッカー生徒40名(男子20名、女子20名)を対象に、2日間のサッカートレーニングクラスを開催しました。また、ニッケンは、生徒たちのためにフットボールとジャージを寄贈しました。
ラオスでハンダ看護学校を建設
深見東州先生が総裁を務める世界開発協力機構は、2010年、ラオスに看護学校と寮、母子病院を建設することを支援しました。その後ハンダ・ファウンデーションでは、これらの施設を支援するために、いくつかの活動をしています。
ラオスの医療従事者が、他の医療従事者から学べるように、旅行やワークショップの支援。米国や英国から看護師のボランティアを募集。看護学校の学生を、健康科学の大学の遠隔の研修地に送り届けるための14人乗りバンの購入の支援。また、看護学校の教員が医療知識や英語力を向上させるために必要な奨学金を提供し、技術アドバイザーも派遣して、奨学生が確実にコースを修了し、合格できるようにサポートをしています。


レソト王国のサンタバリーを支援
2006年に、アフリカのレソト王国のセーイソ王子と、ハリー王子によって設立されたサンタバリーは、HIVに感染した青少年の心理的、社会的支援のほか、孤児や障害を持つ子どもたちや、家畜の世話をするという文化的義務によって教育を受けることができない「群れの少年」と呼ばれる羊飼いの子どもたちに対し、ケアや教育の機会を提供しています。
ハンダ・ファウンデーションは、そのサンタバリーの、レソト寮建設のための寄付、また、ケンジントン宮殿で開催されたチャリティコンサートなど、様々な募金活動を支援しています。
2016年6月28日に、英国のケンジントン・パレスガーデンで開催されたハンダファウンデーション主催のチャリティコンサートには、リタ・オラやコールド・プレイなどのシンガーやバンドが出演してくれたそうです。
ハンダ・リハビリテーション・センター設立
2013年1月31日、プノンペンにあるハンダ・リハビリテーション・センターの開所式が行われました。ソム・ソカ国務長官、カンボジア社会問題・退役軍人・青少年更正省長官が主宰し、この種の施設としては初めての開所式が行われたそうです。
この施設は、ハンダ・ファウンデーションと、カンボジア社会問題・退役軍人・青少年更正省、退役軍人国際カンボジア(VIC)、キエンクレアン国立リハビリテーションセンターの協力により、最も貧しい人々や最も必要としている人々を含む、すべてのカンボジア人のためのリハビリテーションサービスを拡大、改善、支援する手段として設立されました。

ハンダ・リハビリテーション・センターでは、様々な障害やニーズに対応した理学療法やリハビリテーションサービスを提供しているそうです。例えば外傷後の歩行訓練や体力づくり、義足の正しい使い方の習得、病気による不自由な症状の治療などです。
ハンダ・リハビリテーションセンターが生み出す余剰収益の90%はキエンクレアン国立リハビリテーションセンターの活動を支援するために、10%は障害者財団(People With Disabilities Foundation)の活動を支援するために寄付されます。
カンボジアのリハビリテーション専門家に多くのトレーニングの機会を提供するこの施設は、カンボジア理学療法士協会の新しい拠点でもあるそうです。

新型コロナウィルスへの対応
設立以来、活動を拡大してきたハンダ・ファウンデーションですが、昨年2020年からは、新型コロナの流行や水害などの発生により、これまでにない危機的な状況に直面します。
まず、新型コロナの世界的なパンデミックにともない、カンボジア政府厚生省から協力の依頼があります。それを受け、内科病棟の一つを新型コロナ患者の隔離病棟に改装して対応し、優秀な医師や看護師がボランティアで、コロナ患者への適切なケアを学びました。
カンボジアは、比較的パンデミックを抑えてきた国だと思われていますが、やはりビジネスが停滞し、工場が閉鎖されるなどの影響が出ていました。ハンダ・アカデミーに子供を通わせている多くの家庭が世帯収入を失いました。そこでアカデミーのスタッフたちは、この1年間、食料や衣類を、そのような困窮する家庭の自宅まで無料で届け,生活を支え続けました。
100年に一度の大洪水発生
10月には、カンボジア北西部に100年に一度の大洪水が襲います。ハンダ・ファウンデーションらの医療スタッフは、その洪水の中を、町から町へと移動しながら、避難した人々に物資を配り、また必要な人には診察を施しました。
3日間で約500人の住民の方々に無料で診察や相談、薬の提供を行い、1000本以上の老眼鏡と2000本以上の歯ブラシを配布。バッタンバンのキリスト教会の協力で行われました。



アカデミーに通う家族だけではなく、地域で被災し、テント暮らしや避難を余儀なくされた人たちに、お米や食料品を配布しています。そのように未曾有の困難が続く中でも、恵まれない人々を救うため、スタッフを育成しながら、機器の改善や、新たな施設の建設を続けているそうです。
深見東州先生とのつながりで支援が集まる
ハンダ・ファウンデーションは、強力で世界的な諮問委員会によって支援されています。スタンフォード大学、ロンドン大学衛生熱帯医学大学院、カーティン大学などとも提携しています。また、アメリケアやメッドシェア、など、たくさんの病院や組織から、毎年医療品などの寄付を頂いているそうです。
そのような、国際顧問団や世界的な著名人から構成されるペイトロンチームが支援しています。それは、深見東州先生とつながる世界の友人や仲間たちによって可能になっています。ハンダ・ファウンデーションのホームページを見ると、米国PGAからも多額の支援を受けていました。

そのように、深見東州先生は友人たちと協力し、25年にわたりカンボジアの内戦からの復興を惜しみなく支援し続けてきました。今回紹介してきたハンダ・ファウンデーションによる活動以外にも、ワールドメイトによるシアヌーク病院の設立にはじまり、カンボジア大学の設立と支援、ワールドメイト未来の光孤児院の支援、東南アジアテレビ局の開設、カンボジア赤十字社への支援などなど、多岐にわっています。
その支援額はのべ3億米ドルにものぼるそうです。さらに、その支援額の何倍、何十倍もの良い影響を、実際の現場では与え続けてきたと言えるでしょう。これは福祉活動に限らず、深見東州先生が関わる全ての活動に言えることですが、単に資金援助をするだけで終わることはなく、その効果が何倍にもなるのが特徴です。
資金の支援の効果が最大に発揮されるよう、資金の何倍もの良い影響が社会に現れるように、しっかりと知恵をめぐらして準備を行い、一石4鳥5鳥になるような取り組みをされているわけですね。

フンセン首相は、カンボジア大学、The Handa Foundation、World Mate Emergency Hospitalなどのカンボジアで支援してきたプログラムの素晴らしい歴史に感謝しています。
以上、ハンダ・ファウンデーションの2012年から2020年までの活動を紹介してきました。最後になりますが、以下の動画では、その活動のあらましを見ることができます。