
深見東州著「神界からの神通力」 〜霊能力に興味がある人へ 〜

霊能力というと、はなから胡散臭いと相手にしない人も多いと思います。その反面、人は摩訶不思議な力に対する憧れのようなものを持っているのも事実でしょう。
霊能力という言葉ではありませんが、エスパーだの超能力だの、そのようなスーパーパワーを持った人類や異星人を扱う映画やアニメが、世の中で流行るのがその良い例だと思います。
深見東州先生の最初の著作「神界からの神通力」には、いわゆる霊能力とか超能力と呼ばれるものの正体、実態についてかなり詳しく書かれています。日本の霊能者が参考にしている本だと聞いたこともあります。
それはよいとして、その本の第1章に書かれている6大神通力についての説明を参考にしながら、僕がワールドメイトで学んだこと、体験したことなどを書いてみることにします。
6大神通力について
実は6大神通力という名称は、この著作で初めて知りました。30年以上前のことですから、当時はGoogleで調べるわけにもいきません。今はWikipediaにすら、「6神通」の名称で説明が書かれています。
深見東州先生の著作によると、(一)天眼(てんがん)通力、(二)天耳(てんに)通力、(三)自他(じた)通力、(四)運命通力、(五)宿命通力、(六)漏尽(ろじん) 通力が6大神通力として、詳しく説明されています。
ざっくり書くと、天眼通力は将来がどうなるのか、神様が霊眼で見せてくれるもの。
天耳通力は神様の意図がキャッチでき、神様の言うことがわかるもの。
自他通力は相手の心を写すことができ、相手の思っていることがわかるというものです。
運命通力は人の過去にあった運命がわかり、未来の運命も予知できるもの。
宿命通力は前世と今世、来世のことがわかり、前世との因果や天命を知ることができるるもの。
漏尽通力は、人の悩みや苦しみ、様々な問題を解決する能力のことを言うそうです。
ネットを調べると運命通力が見当たらなくて、代わり神足通力となっていました。内容も「自由自在に自分の思う場所に思う姿で行き来でき、思いどおりに外界のものを変えることのできる力。飛行や水面歩行、壁歩き、すり抜け等をし得る力」などと書かれています。
何かの古い仏典に、そのように書かれているようですが、詳しくは存じません。
ただ、それが本当だとすると、まるでマーベルの世界そのものですね。ドクター・ストレンジやウォンは、自由にいろんな場所に出入りできますから。
X-MENのミスティークは、誰にでも姿を変えますが、自分以外のものを思い通りに変える力は、ギリシャ神話や魔法系のアニメや映画でよく出てきますね。
マーベルやアニメが、神足通力にヒントを得てストーリーを思いついたのかどうかはわかりませんが、人間の能力を遥かに超越した通力と言えそうです。


神足通力よりは、人の内面性や生き方に関して、一見すると周りに神通力とは知られずにその力を活かせる運命通力の方がしっくりきますけどね。他の5つの神通力も、内容は異なるものの、相手に知られずに力を活かせる点は同じで一貫性を感じます。
人の幸せにつながる神通力とは
余談はこのくらいにして、僕がワールドメイトに入会し、非常に強く感銘を受けたことを、2つ書きます。
一つ目は、深見東州先生による6大神通力の話の中に、「すべてが漏尽通力に帰結するものでなければいけない」というくだりがあります。いくら天眼が開けても、運命を予知できても、それが人の幸せにつながらなければ、神通力を持つ意味がないと言われていました。
逆にいうと、他の5つの神通力を持っていなくても、漏尽通力を発揮して人を幸せにし、救えるのであれば、中途半端に霊能力を持つ人よりも素晴らしいとのことです。
人の苦しみや悩みを解決できる漏尽通力を発揮できる人は、若い頃から辛酸を舐めたり、患難辛苦を味わって苦労してきた人でしょうと言われていました。そのような人でなけれは、到底、人を幸せに導くことはできないということです。
歴史上で出てくる宗教家や宗祖が、あらゆる苦労を味わうのも、漏尽通力の訓練のためでもあるそうです。
この話を聞いて、本当にその通りだと、心の底から納得したことを覚えています。人は摩訶不思議な力に憧れたり、持ちたいと思うかもしれませんが、人の幸せになるものでなくては意味がありません。
自分の優越感や承認欲求を満たすためではなく、当然、人に迷惑になるものや、もて遊ぶものであってはいけないわけです。
実際に深見東州先生の行動を見たり聞いたりするうちに、人の幸せのためだけに使われていることを確信しました。僕が入会して感銘を受けた大きな出来事の一つです。
2種類の霊能力のことを知って救われる
もう一つの、感銘を受けた話を書きますが、こちらはとても難しい内容です。誤解を招きやすい面もあります。なので、著作を購入して読んでもらう方が良いと思いますので、軽くさわりだけを書きます。
神通力は、霊能力、あるいは超能力という言い方もできますが、それらには正と邪の2種類があります。そのことへの知識があり、区別ができないと、知らないうちに大変なことになっていくことをワールドメイトで気がつきました。
たとえばうっかり、邪な霊能力や霊能者に憧れでもしていたら、とんでもないことになる恐れもあるわけです。

ワールドメイトに入る前までは、そんなことを知るはずがありません。本当に危ないところだったという思いを抱きました。ワールドメイトに入会していなければ、かなり歪んだ人生になっていたのではないかと思います。
それくらい心から納得がいく内容です。人生に重大な影響を与えかねないことなので、感謝すると同時に深く感銘を受けたのです。
本当にさわりだけを書くつもりなので、これだけで終わってもよいのですが。
正邪を区別することを審神(さにわ)と言います。どのような神や霊と交流しているのか、それを判断したり、見破ったりすることを言いますが、これがそう簡単に説明できるものではないのです。
最低限、「神界からの神通力」や「神霊界」「大除霊」くらいは読んでもらうと、なんとなく少しは理解できるようになるかもしれません。ワールドメイトに入会すると、かなりつっ込んだところまで教えてもらえますが、そのことは文章では書けませんのでご容赦ください。
神霊界の奥深い部分に触れてくるものは、それをしっかりとわかっている人から、正しく教えてもらえるのであればまだしも、中途半端な知識で、霊能力に興味を持って深入りするのは本当に危ないと思います。
それなら興味を持たないほうが良いと思います。そのことだけは知っておいた方が良いです。

最後に、「神界からの神通力」からの一節を紹介して終わります。
「霊的なことをする人は、必ず霊的なことで魔が入り、現実的な世界で生きる人は現実的な世界で過ちを起こす。理論で行く人には、理論の魔が入るのである。このように一つの世界に偏すると、そこに魔が入って人を誤らせるものになるのである」
世の中で成功者と言われる人は、現実的な努力や苦労を人一倍にしていると思います。
そして神仏への特別な信仰は持っていなくても、運とか運命に関して、あからさまに否定する人をあまり聞いたことがありません。科学では説明がつかない、運とかを大事にする人も多いと思います。
また、人のために尽くすことは、目に見えない徳分を神霊界に積むことになります。正しい行いで徳を積むと、自分自身の幸福や良い運となって、やがてかえってくるものです。
それを知ってか知らずか、そのような行いを大切にする人も多いと思います。現実の世界で成功する人は、やはり、現実世界のことだけに偏ってはいない人がほとんどだと思います。
野球の世界で異次元の活躍をする大谷翔平選手の、高校生の頃に書いたマンダラチャートを見たことがあります。運とか人間性とかを早くから意識していました。現実世界での才能と努力だけで、あそこまでなったわけではないんだなと思いました。