
今季最後のメジャー「ISPS HANDAシニアオープン」が開幕

R&Aが主催する、PGAツアー・チャンピオンズ(米国男子シニアゴルフツアー)のメジャートーナメント「ISPS HANDAシニアオープン」が、昨日7月24日から開催されています。
「ISPS HANDAシニアオープン」は、これまで「全英シニアオープン」としてメディアで掲載されてきたものです。
R&Aが主催し、1992年からはヨーロピアンツアーが運営する「レジェンドツアー」(50歳以上の男子ゴルファーが出場)に組み込まれました。
そして2003年から、PGAツアーが運営するPGAツアー・チャンピオンズのメジャートーナメントの一つになりました。

世界のシニアのトップ選手は、米国を拠点とする「PGAツアー・チャンピオンズ」に出場していて、それに出場していない選手は、欧州版と言える「レジェンドツアー」に出場していますね。
レギュラーのPGAツアーとDPワールドツアーの関係と似たような感じですかね。

をちなみに「ISPS HANDAシニアオープン」を主催する R&Aは、1754年に設立され、世界のゴルフ界を牽引してきたロイヤル・アンド・エンシェント・ゴルフクラブ・オブ・セントアンドリュースから、2004年に分離独立したグループ企業になります。その総称がR&Aになります。
ロイヤル・アンド・エンシェント・ゴルフクラブ・オブ・セントアンドリュースのことを通称R&Aと呼んでいましたが、分離後は、クラブを運営する機能のみになりました。
分離したグループ企業の正式名称は、R&A Trust Company (No. 1) Limitedで、The R&A とよく表記されていますね。設立は2003年で、2004年から正式に、それまで通称名 でR&Aと呼ばれていたロイヤル・アンド・エンシェント・ゴルフクラブ・オブ・セントアンドリュースから、多くの重要な役割を引き継ぎました。

配下にR&A Rules Limited、R&A Championships Limited、R&A Group Services Limited の 3 つの子会社があり、その唯一の所有者になります。米国とメキシコを管轄するUSGA(米国ゴルフ協会)と提携関係にあり、R&Aはそれ以外の地域を管轄し、USGAと協力してゴルフのルールを制定してきました。
あと、以前から開催していた男子のトーナメントにプラスして、2016年からイギリスとアイルランドの女子ゴルフの統括団体であったレディース・ゴルフ・ユニオンがにR&A と合併し、そこが主催していた女子のトーナメントも引き継ぎました。
現在、男子メジャー「全英オープン」や女子メジャー「全英女子オープン」、「全英アマチュアゴルフ選手権」、「全英女子アマチュア選手権」をはじめとする、いくつかの重要なトーナメントを主催していますね。

前置きが長くなりましたが、「ISPS HANDAシニアオープン」は、昨年まではロレックスがタイトルスポンサーになっていて、タイトルの最後にPresented by ロレックスと表記されていました。
今年からタイトルスポンサーが国際スポーツ振興協会(ISPS )に変わり、タイトルの最初にスポンサー名が組み込まれました。その経緯などについては、以下の記事を読んでください。

PGAツアー・チャンピオンズ、今季最後のメジャートーナメントになりますね。名門サニングデールゴルフクラブで開催中です。
現在チャールズ・シュワブ・カップ(PGAツアー・チャンピオンズの今季ポイントランキング)リーダーの、今季4勝(メジャー1勝)のスペインのミゲル・アンヘル・ヒメネス、今季メジャー2勝のアンヘル・カブレラも参戦します。
これまで11回賞金王になったベルンハルト・ランガー、そしてISPSアンバサダーであるアーニー・エルスやパドレイグ・ハリントンなど、7 人の世界ゴルフ殿堂入り選手も出場しています。
日本からも、藤田寛之、増田伸洋、横田真一の3名のプロが参戦しています。