
第4回 「世界オピニオン・リーダーズ・サミット」 オバマ前大統領との対話に参加して

オバマ大統領の来日から、二週間が経ちました。その間にいろいろなメディアによる報道があり、その時の内容が紹介されています。
そして今回の世界オピニオンリーダーズサミットの内容は、世界中に報道され、映像もライブで流れていたそうです。オバマ前大統領の言動が、世界でいかに注目されているのかを示すものでしょう。
これまでのオバマ氏の講演は、基本的にマスコミに非公開だったそうで、今回のメディアの報道、世界中に一般公開されるというのは、極めて異例の扱いだったと思われます。
そもそもオバマ前大統領を、日本に招聘したこと自体がミラクルなことだと書いていたマスコミもありました。同感ですね。
ワールドメイト会員もですが、巷でも、どうして深見東州氏はオバマ前大統領を呼ぶことができるのだろうと、驚きの声が上がっていました。
ある雑誌には、札束で招聘したのだと、最低でも40万ドル以上のお金を出して呼んだのだと批判的に書かれていましたが。
この数字はオバマ氏の事務所や世界開発協力機構に取材した数字ではないようなのであてになりませんが、仮に40万ドル出せばオバマ氏が来てくれるのでしたら、日本ならば、他にも呼べる企業や団体はたくさんあるでしょう。
今後、そうやって、オバマ大統領が来日する機会が増えるならば、それはそれでかまいませんが、十分な金額を提示したからといって来てくれるとは到底思えませんけどね。
今回はそんなことよりも、大統領を辞めてまもないオバマ氏を、初めて日本に呼ぼうという、半田晴久WSD総裁(深見東州先生)の度胸と実行力に驚きました。
現職ではないと言っても、昨年まで米国トップの超VIPな存在に間違いありません。もしものことがあると大変なことになります。
また、今だに大きな影響力を世界に与える人物ですから、政府関係や警察関係などにも黙っているわけにもいかないでしょう。それ以外にも様々な問題が素人目にも山ほど思い浮かびます。
おそらく僕の想像も及ばない、尋常ならざる難題がたくさんあったのではないかと思います。そんな困難さがあったとしても招聘する深見東州先生の度胸と実行力に、改めて感心するしかありませんでした。
終了後、半田晴久WSD総裁(深見東州先生)は、「オバマ氏は米国で最も尊敬を集める方ですが、その方が今回、日本と我々の組織を信頼して、一般メディアへの公開を許してくださった。それなら私たちも楽しくやろうと思ってやりました」とコメントされていました。
やはり、世界開発協力機構機構や深見東州先生の活動を信用してくれたからこそ実現したのではないかと思います。何より、初めてメディアへの公開を許してくれたというところに、強い信頼関係を感じた次第です。
オバマ前大統領来日の経緯
実はこの来日の前には、シンガポールやオーストラリア、ニュージーランド首脳と会談する外遊があったわけです。その日程の後にオバマ氏を世界オピニオンリーダーズサミットに呼んだらどうだろうと発案したのが、ジョン・キー前ニュージーランド首相だったそうです。
ジョン・キー前ニュージーランド首相は、オバマ大統領とは親しい関係のようです。閉会の挨拶でオバマ氏とはホワイトハウス訪問をはじめ、世界中で触れ合ってきて同じ価値観を持つ人だとわかったと述べていました。
そしてオバマ氏が世界を救おうと活動するのと同様に、半田晴久総裁もクライストチャーチ大地震の時に救済に動くなど、他の人を助けたいという信条が二人に共通していると話されていました。
また、半田晴久総裁は寛容な人物であり、オバマ前大統領のようにビジョンを持っていて、熱意に溢れた二人を一緒にすることは意味のあることだったと述べました。そしてオバマ前大統領に、歴史を振り返るときに名を残すことでしょうと最大級の賛辞を送りました。
そのオバマ大統領と、深見東州先生は、共に世界のヤングリーダーの育成に熱心に取り組んでいますが、今後はお互いが支援するヤングリーダーの集まりを、一緒にやってみてはどうだろうかという話も出ているそうです。今後の新たな活動に期待したいと思います。

「オバマ前大統領との対話」の感想
オバマ氏のお話を聞いた感想としては、報道ではあまり取り上げられていませんが、読書を若い頃から欠かさなかったそうです。読書が随分と若い頃の自分を助けてくれたと言われていたと思います。
人生を変えた本というのは、特には無いそうですが、ハイスクール時代にマハトマ・ガンジーの伝記を読んで、すごく勇気のある人だと思ったそうです。また、マーチン・ルーサー・キング牧師の非暴力貫く、武力を使わない主張を教えられたと言われていたかと思います。
オバマ大統領時代の功罪を見る時、弱腰外交だったと批判されることがよくあります。アメリカという世界最強の軍事力を持つ国家の元首ですから、その気になればあらゆる選択肢の中から選ぶことができたでしょう。
しかし、あえて対話重視の融和的な外交政策をとったことは、そんな思想の影響も、少なからずあるのかもしれません。
もちろんオバマ氏は、様々な対立意見や異論を必ず聞き、様々なデーターや情報を集めた上で判断をしていたそうです。なので、必ずしも自分自身の拠り所とする考えだけで決断していたわけではないのでしょう。
大統領のところに来る問題というのは、誰も決断をしたく無い、だれも解決できない、誰もが嫌がる問題しか回ってこないとも言われていました。
複雑で解決が困難な問題になるほど、利害の対立が複雑であり深刻ですから、どのような決断を下したとしても、必ず批判されるでしょう。その成果も、何年も経てみないとはっきりわからないことも多いでしょう。

個人的には、地球温暖化対策において、アメリカのそれまでの方向性を転換し、中国を巻き込み、世界中が協力して取り組める体制を作ったこと。
そして米国発リーマンショックで世界が長期的な大不況に陥るところを立て直したこと。そして、成果は上がらなかったかもしれませんが、アメリカの大統領として明確に核廃絶を世界に訴えたことが、特に素晴らしい業績だったと思っています。
自分自身でも、パリ協定の締結において指導力を発揮したこと、就任早々に起きていた経済の停滞を安定させたこと、そして医療保険制度改革のことを、現職時代の功績として挙げていました。
アメリカでも主に民主党支持者を中心に、依然として高い人気があり、政権末期には海外からも再評価される動きがあったそうです。
個人的には、世界の安定と平和にオバマ氏の影響力は大きかったと思います。日本の国益だけに絞って言うなら、対中国、対北朝鮮、対韓国に対する対応を見ていて、現在のトランプ政権の方が、むしろ良い効果を発揮する可能性もあると思っていますが、こればかりはまだわかりません。
何れにしても、オバマ氏が進めてきたことの真の評価は、これからかもしれませんね。

オバマ前米大統領が25日、東京都内で民間団体が主催する国際会議に登壇した。来日が明らかになるのは大統領退任後初めてで、2016年5月に広島を訪問して以来。
オバマ氏は広島訪問を「大きな影響を受ける瞬間だった」と語り、被爆者の男性との出会いなどを振り返った。自身が掲げた「核なき世界」については、ロシアが核兵器の削減に関心を失ったなどとして「今は難しい」と認めた。ただ「木を植えれば、自分の時は駄目でも孫らが木陰を楽しめる」として、努力の継続を訴えた。
退任時で55歳と、近年ではもっとも若い「元大統領」。第二の人生は注目の的だ。「(夫人の)ミシェルとたくさんの時間を過ごせるようになった」と現在の生活を語ったが、自ら設立したオバマ財団を通じて世界の若い才能を発掘する奨学金や教育事業などに取り組む。
民間人としての外国訪問でも英ヘンリー王子やドイツのメルケル首相らと会い、この日は安倍晋三首相と昼食を共にした。人種などの違いを超えた融和を促した17年のツイッターの投稿は史上最多の「いいね」が付いた。投資銀行主催の会合での講演料が40万ドル(約4200万円)と報じられたときは、驚きとともに批判を集めた。
ただ、大統領として残したレガシーの多くは風前のともしびだ。講演では任期中の最大の成果の一つとして「米国が指導力を発揮して中国と手を組んだ」ことで発効の道筋をつけたパリ協定を挙げた。しかし、トランプ氏はパリ協定からの脱退を宣言。医療保険制度改革法(オバマケア)の廃止に執念を燃やし、イラン核合意も破棄をちらつかせる。
オバマ氏はこの日の講演でトランプ氏については一切触れず。「共通の事実を認めない人同士の議論が難しくなっている」などと米国で深まる社会の分断や党派対立を憂慮するのにとどめた。
(日本経済新聞2018年3月25日)
オバマ氏へのインタビュー内容を掲載した雑誌
ここからは追記で、当日の内容について詳しく特集した月刊誌「毎日フォーラム」5月号の記事から紹介したいと思います。当日の内容の一部がわかると思います。

第4回 世界オピニオン・リーダーズ・サミット オバマ前大統領との対話
すべての人々が安全で幸せな生活を送り、質の高い人生を享受できる世界の創造を目指す「世界開発協力機構」(WSD・半田晴久総裁)が主催する「第4回世界オピニオンリーダーズサミット」が、3月25日、東京都新宿区のベルサール高田馬場で開かれた。今回のサミットには、現職のアメリカ大統領として初めて広島を訪問したバラク・オバマ前大統領が出席した。2200人の聴衆を前にオバマ氏は、核なき世界実現のための方策や、米大統領に求められていることを自身の経験から語った。
初めに主催者代表のWSD総裁の半田晴久氏が登場した。半田氏は、オバマ氏を大統領退任後初めて日本に招聘できたことは、ジョン・キー元ニュージーランド首相とブレンダン・スキャネル元駐日アイルランド大使の協力によることだと敬意を表した。そしてオバマ氏にインタビューするスキャネル氏を紹介し、次のように言葉を続けた。
「オバマ氏は現職米大統領として広島を初訪問し、原爆の惨状を直視しました。核なき世界を訴えたスピーチは日本人が一番望んでいたことです。その後安倍首相と真珠湾を訪れ、戦死者を弔ったことは両国にとってけじめをつけ、真の同盟国となりました。日本国民はオバマ氏を尊敬し感謝しています。その変わらぬ感謝の意を直接会って伝えたいと思っていました」とオバマ氏を招いた理由を説明した。
さらに続けて「核兵器のない世界を訴えるオバマ氏の主張は、今は夢のまた夢かもしれないが、その志は何十年も引き継ぐことが大事で、いつの日か実現できると確信します。人種差別撤廃のように、世界の現実はどうあれ、志を絶やしてはいけません。そのためにオバマ氏という存在に触れてその意を感じたい」と語り、オバマ氏をステージに招いた。

核廃絶に向け深い感動を呼んだ広島でのスピーチ
会場の大きな拍手に迎えられたオバマ氏は、聴衆の注目を一点に集め登場し、早速スキャネル氏との質疑応答をスタートさせた。
スキャネル 初めに、2016年に広島を訪問されました。その理由は何ですか。あなたが訴えている核兵器の削減と核なき世界とどう関係しますか。
オバマ 大統領就任時の関心の一つ核廃絶でした。国際社会が協力して核依存からの脱却ができればと思っていました。まずプラハで、核兵器のない世界の平和と安全を訴え、その後米国とロシアで新START条約(新戦略核兵器削減条約)を結びました。現職の米大統領が広島を訪問することで核廃絶の輪が広がると考えました。
広島では核兵器だけでなく幅広く戦争についてスピーチしました。各国が緊張を和らげ、外交を進める道を探ることで戦争を回避できると訴えました。日米関係はその象徴で、かつての敵国同士でも素晴らしい友情関係を築き、価値観を共有して繁栄することができました。そして核廃絶は2国間だけではなく、世界の国々を平和と安定に導けると語りました。
スキャネル 広島でのスピーチは、内外の深い感動を呼びました。次に、核開発を続ける北朝鮮への圧力については、どう評価をしていますか。また、この問題で日本の役割はどう考えますか。
オバマ 北朝鮮は真の脅威だと思います。核配備システムを構築されたら、アジアのみならず世界の脅威です。できれば外交で平和に解決することを望んでいます。ただ、この問題は一国では解決できません。米国や日本、韓国など同盟国のほかに中国も協力して圧力をかければ、効果的に政策を変えさせることができると思います。もし北朝鮮から侵略があれば、日本と同盟国が足並みをそろえて守るのが私たちの戦略です。ただし、命の代償は非事に大きく、犠牲は避けなければいけません。
地球の環境を守るためのパリ協定が大きな成果
スキャネル 大統領として8年間さまざまな活躍をされましたが、国際的な業績として誇りに思っているのは何ですか。
オバマ 多分、これから先も長い間影響を与えると思われるパリ協定です。アメリカが指導力を発揮し、二酸化炭素を多く排出している中国と手を組んでその削減に全力を尽くしました。それが、日本や発展途上国も一緒に交渉を進めることにつながりました。私たちが実現できたのは、仕組みを作ったことで、長期的には二酸化炭素排出量を大幅に削減できたらよいと皆が思っていたからです。
地球温暖化がさらに進めば、海面上昇や気候変動で沿岸の都市や農業などに大きな影響を受けます。いま温暖化を止めないと、将来コストが高くつくことになります。日本はエネルギー効率の良い技術を持つリーダーであり、世界に削減する方法を教えられる立場にあります。
パリ協定をもとにすべての国が力を合わすことができれば、地球環境を犠牲にしなくてすみます。地球の環境を守り維持することを、将来世代に対しても引き継ぐことができます。それが一番大きな成果だと自負しています。
スキャネル 大統領時代は、厳しい決断を強いられることが多かったと思います。重大な局面を迎えた時、何を頼りに決断されたのですか。
オバマ 厳しい局面を迎えた時、大切に思うことがあります。それは、問題にまつわるデーターを徹底的に収集することです。自分で事実を咀嚼できる状況を作り上げるのです。さまざまな意見をしっかり聞くことも大事です。あえて、異なる意見を聞きます。すると、問題の切り口をさまざまな角度から理解できます。このようにすると、多くの視点、考え、対立する意見についての情報がすべて集まり、的確に判断を下すことが可能で満足感が得られます。意思決定できるプロセスを設けるには、異論者の意見が必要です。
これからの目標は次世代のリーダーの育成
スキャネル 大統領を退職されしばらく過ぎましたが、今もグローバルに活躍されています。今後は何をしたいと考えていますか。
オバマ 「大統領を退くと、どういう感じ?」とよく聞かれます。大きなビルに住むことを望む人もいますが、私は普通の暮らしの方が好ましく感じます。今は、たくさんの時間を妻のミシェルと過ごしています。大統領を辞めた時はまだ55歳だったので、次のステップは何なのか、有益なことは何かを考えないといけないと思っていました。決意したのは、次のリーダーを世界で育むことです。
若者たちは理想主義的で、革新的です。さまざまな場所に、貧しい人や障害者を思う若者がいます。局地的によい仕事をしている若者のために、勇気を与えるプログラムを作りました。最初はアフリカ、次に東南アジアのリーダーたちへ、互いに情報交換して学べる土台を提供しました。それがオバマ財団です。世界中の若者が継続的に情報交換できるプラットホームを作ることで多くの次世代リーダーが生まれ、バトンを受け取ってくれたらと思います。また、女性を積極的に指導者へ登用すべきだと考えます。世界の成長指標を見ると、女性に活躍の場が多いほど成長は早くなります。私たちは、若者のエネルギーや想像力をどう活かすかを常に考えていきます。
国民の健康を確保したオバマケア
スキャネル 次に簡単で難しい質問だと思いますが、大統領として最高だったこと、また逆に最低だったことは何ですか。
オバマ 大統領として最高だったのは医療保険制度改革(オバマケア)の法案を通したことです。米国民のほとんどに、国民皆保険に近い制度を適用する法律です。日本やヨーロッパ諸国と違って、米国には国民皆保険の制度がありませんでした。人口の15%、数百万人は予防医療も受けず、病気でも医者にいけない状態でした。法案を通すために難しい戦いがありましたが、2000万人に医療保険を提供することができました。
最低だったことは、2011年の下院選挙での敗北です。共和党が多数を占めた下院は、米国の債務を払うための法案は通さないと抵抗しました。それまでの2年間は大統領として景気の底上げに取り組みましたが、この下院の抵抗でグローバルな景気後退が起きるのでは危惧しました。この政治状況には怒りを覚え、フラストレーションを抱えましたね。
スキャネル 超党派の協力がなかったわけですね。
オバマ 米国は二大政党制ですが、党で意見が分かれても以前はべーシックな規範がありました。政治的な概念が共有されていて、議論で合意できなくても基本路線は守られていました。最近は、古い決め事が崩れてしまいました。
崩れた理由の一つに、情報化があります。以前、米国にはテレビ局が3局しかなく、同じ情報源に頼っていました。現在はCATVが500チャンネルあり、インターネットもあります。自分の世界観に合ったニュースを見ることができるようになって、話し合いか難しくなりました。たとえば、環境破壊がともなって二酸化炭素を減らす議論はできるが、そもそも温暖化なんて起きてないと思う人もいます。99%の科学者が説く共通の事実を認めない人もおり、議論するのが難しくなっています。
豊かな国の指導者の努力で世界を平和に
スキャネル 英国民にEU離脱をしてはならないと説かれました。ブレグジット(英国のEU離脱をめぐる一連の動き)を阻止しようとされましたが、英国民は離脱を決めてしまいました。それ以来、英国政権は不安定になって、国際的な立ち位置は難しくなっています。米国に一番近い同盟国と言われ、特米な関係がありますが、今後どうなると思われますか。
オバマ 英国は今もEUと強固な関係を続けているので、EU脱退に向けてはソフトランディングが望ましいと思います。グローバル化によって取り残された人は、不満を抱えています。経済がインターネットなどで動くようになり、お金もナノ秒(1秒の10億分の1)で行き来できるので、瞬時に富裕を生む一方で破壊も起きています。テクノロジーによって産業破壊が起きている面もあります。経済は効率を良くするためにロボットを使うようにもなります。そうなると人は自分の足元が揺らいでいることを感じ、不安定な状況に陥ってしまいます。不安定になると国家主義に傾き、民族紛争が生まれ,見た目が違う人や移民だということを理由に、対立が発生するのです。
ただ、今はさまざまな形で人々はつながっています。企業もいろいろな国で製品を製造しています。文化も同様に、世界の中でつながっています。豊かな国や力のある人たちが、人々の不安を和らげる方策を考えるべきだと思います。グローバル化は世の中を繁栄させ、豊かにします。豊かさを得た指導者たちが、すべての子供により良い教育を提供できれば、グローバル化は成功といえます。
スキャネル 最後に、皆さんにメッセージをお願いいたします。
オバマ 日本に初めて来た時は6歳でした。新幹線でいろいろなところに行きました。母と一緒に鎌倉の大仏を見て、お餅と抹茶のアイスクリームを食べた思い出があり、日本を好きになりました。日本の方々に申し上げたいのは、強い日米関係を今後も維持して欲しいということです。私たちが戦後築き上げた友情と絆を大事にし、守って欲しいと思います。それが日米間だけでなく、アジア太平洋の平和と繁栄の礎につながると信じています。日米お互いに分かち合い、尊重し合えれば、両国間の繁栄は続くと思います。

オバマ氏は、日米の友情と友好の関係が永遠に続くことを願っていることを最後に伝え、笑顔を振りまきながらステージを後にした。
その余韻が残る中登壇したジョン・キー元ニュージーランド首相は「今日の話を聞いて、オバマ氏の本質に触れることができたと思います。オバマ氏は素晴らしいリーダーであり、熱意を持っています。オバマ財団は世界中の若人を育てることで、新しいリーダーを輩出することを願っています。また、この貴重な会を開いていただいた、半田WSD総裁に感謝します。半田氏もオバマ氏同様に人を助けたいという信条を持っており、すべての人の意見を聞く聞き手であることも共通しています。最後に伝えたいことは、今日みなさんが感じたオバマ氏の日本に対する熱意を、忘れないで欲しいということです。」と語り、閉会のあいさつを締めくくった。
毎日フォーラム2018年5月号誌面より
